日本一の最低男 私の家族はニセモノだった

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ドラマレビュー

3.5問題があるから政治家がいる

杉本穂高さん
2025年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公は、打算的で利己的な男だ。根はどうなのかは知らないが、少なくとも物語の発端は彼の利己的な動機からスタートしている。テレビ局をクビになり、一念発起で政治家を目指すことにした主人公は、好感度アップのために、亡き妹の夫とその2人の子どもを引き取る。家事もやる父親代わりぶりをアピールしようとするも、普段家事なんてやらないし、子育ての経験もないため、失敗だらけ。その後も政治家としてのイメージ作りと支持者作りのために、様々な世の中の課題に首を突っ込む。
3話でこの作品の本質を突くようなセリフが出てきた。「問題があるから、政治家がいるんだ」的なセリフだったと思うが、主人公の友人で政治家秘書である安田顕が言う台詞だ。
この作品は、極めて自己中心的な動機で政治家を目指し始めた男が、思いがけず社会の問題にたくさん直面して、何かに目覚めていくという展開になっている。1話はワンオペ育児、2話は性的マイノリティの権利、3話は不登校と言った具合に社会課題を1話ごとに取り上げていくのだろう。利己的な動機で初めて政治家としての活動が、次第に立派な政治家への道を切り開きそうで、そうなるととても面白いものになると思う。

杉本穂高
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