能面検事のドラマレビュー・感想・評価
法廷ドラマではありません
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冒頭から、主人公、大阪地検の能面検事こと不破俊太郎は新任事務官、惣領美晴(吉谷彩子)に、パワハラもどきの暴言、上川隆也さんとしては監督の演出に従ったまでなのだろうが、能面というか表情は冷酷で、特異なキャラ設定に先を観る興味が半減してしまいましたが、ストーリーが進むにつれ不破検事の飛び抜けた事件解決能力、信念に美晴同様、傾倒しまくり。
一話完結ですが背後にあるのは府警の証拠紛失事件、2話では警部補の意図的犯行でしたが調べてみると42の警察署で証拠資料紛失が明らかになり70人以上が懲戒処分の驚くべき警察の怠慢、警察と検察は相棒の様なものだから上司や警察などは当然反発、仲間の多くを敵に回しても自身の信念に沿って正義を貫く能面検事こと不破俊太郎はまさに英雄的存在。
袴田事件をはじめ多くの冤罪事件が話題になる昨今、検察官の役割の重要さは一入ですね。タイトルが検事だから法廷ドラマかと思いましたが、法廷は登場せず、起訴の妥当性を判断する職務に忠実で身代わりや冤罪事件を暴く犯罪捜査ドラマでした。