人間標本
シリーズ紹介
原題:人間標本
製作国:日本
原題:人間標本
製作国:日本
人は一生のうち、自分の肉体しか体験できない。何か物事を見るという行為も、目から信号が入ってきて脳で処理するという、自分の肉体の反応を体験しているに過ぎない。
人間1人ひとりに個体差があるように、同じ事物を見ていても、実は違って見えているのかもしれない。赤い郵便ポストもどれくらい赤く見えているのか、1人ひとり実はちがっているのではないか。ふとそう思うことがある。
この作品は、まさに人とは違って世界が見えている人を目の当たりにした人物の話として僕は捉えた。常人とは異なり、四原色以上の色彩で世界を見られる目を持つ留美に触発されて、主人公は少年たちを標本にするという異様な行動に出る。
世界は同じようで、1人ひとり違う。同じものでも同じようには見えていないとすれば、この世界はなんなのか。本当の真実などというものは存在するのか。
僕らは自分の肉体しか体験できず、世界の見え方も1人ひとり異なるとすれば、他者とわかりあうというのは、よほど不可能なことであり、もしわかったらそれは奇跡みたいなものだなと思った。
《試写会にて鑑賞》
湊かなえ作品の映像化に期待していましたが
そこまで入り込むことができませんでした。
とくに感情移入もできず…。
無理矢理な設定が多い印象でした。
ミステリー好きとしては
二転三転の展開は面白かったのですが
後半、ん?という要素が抜けず。
ただ、美術監修の美しさには感動しました。
グロさと美しさのバランスが絶妙。
ですが、若手俳優陣の演技の低さが目立っていたのと
全5話という短めのストーリーの中に
無理矢理詰め込んだ感があり、
全体的に説明の量も多く感じました。
西島秀俊さんの静かなる狂気はとても良かったです。
人間を1番美しい姿のまま保存する
狂ってるけど美しいと思ってしまう奇妙さ
結局お父さんがかわいそうでならない😂
せっかくの表題だからもっと人間標本のクオリティを高くしてほしかったかなぁ
イヤミスの女王 湊かなえ原作ドラマ
とある山中で6人の若者がガラスケースに入れられた人間標本となって見つかる事件がニュースとなり世間を賑わせていた頃、田舎の交番に1人の中年男性が現れる。「あの事件は私がやった」と自首し逮捕された男は蝶研究の権威として知られる榊史朗教授。異様な殺人事件の中で不可思議だったのは、被害者の1人に榊教授の息子も含まれていたことだった。榊教授は取り調べに手記を持参し取調官に見せながら事件のあらましを語り始めるが、その内容はあまりに突拍子のないものであり、常人には到底理解の出来ないものだった──。
このドラマは大まかに3人の視点で語られる。榊教授から始まり視点が変わるにつれて事件の全容が明らかになっていき、物語の見え方も変容していく。
登場人物はそれ程多くないし、ミステリー好きで感の良い人なら犯人が誰か序盤で薄々わかってしまうと思う。ただそこに至る経緯はドラマを最後まで観なければわからない。ある程度芸術について触れてきた人じゃないとたぶん面白くないんじゃないかな。特に後半ある人物の行動は関係性を考えると全く意味わからないと思う。しかしそういう難解さを含めて『湊かなえ』の持ち味と思ってるし、主演の西島秀俊さんの演技はやはり素晴らしく見応えありました。
ただし『イヤミス』特有のサイコパス的なグロ描写が多いので、そっちに耐性ない人にはオススメできません。観るなら覚悟の上で。