御上先生のドラマレビュー・感想・評価
稀にみる真摯なドラマ
文科省の官僚から私立高校へ出向した御上(みかみ=松坂桃李)が、
日本の教育現場の腐敗や矛盾を、受け持った高校3年生の生徒と共に
理想に向かい障壁を乗り越えていく姿を描く。
主人公の松坂桃李、
ライバル官僚の岡田将生、
麟徳学園理事長の北村一輝、
不倫教師役の常盤貴子、
生徒役の奥平大兼、
情報収集役の窪塚愛流、
ラスト回までじっと我慢した高石あかり、
そして御上に担任を奪われた副担任の吉岡里帆、
こうキャストを書き各々が適所適材で力を発揮すれば、
良いドラマが出来ないわけはない。
そしてロケ高校となった神奈川の聖光学園の素晴らしい景観と設備。
《2つの死・・・御上の兄の自死、公務員試験場での殺人、
・・・・この2つの死が残す取り返しのつかない傷。
死んではいけない、
殺してはいけない、
死ぬ生徒を救わなければならない・・
(現実として数少ない若者を、
(死なせる教育が、
(あってはならない)
役者たちの真摯な情熱、
それを100%引き出した《詩森ろば》の脚本。
詩森ろばの向日的で現実を決して歪めて見ない
《人間は良きことをするし、
《悪を正すことも出来る、
考えること、
思考を練る、
未来は開ける。
きっと世界は変わる、
それを信じよう、
変えられる。
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