クジャクのダンス、誰が見た?のドラマレビュー・感想・評価

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採点

4.0よく練られた展開

杉本穂高さん
2025年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

サスペンスドラマとして完成度が高いと思う。元警官の父親が殺された。もし自分が死んで、遠藤智哉が逮捕されたら冤罪で、その無実を晴らすために松風という弁護士を頼れという不可思議な手紙を残していた父の遺志を信じて、主人公は事件解明に乗り出していく。周囲には怪しい人間ばかり。根本の要因はかつて父が捜査に関わった一家殺人事件で死刑判決を受けた人物が冤罪かもしれないということ。この冤罪疑惑に誰が関わっているのか、1話ごとに謎は深まり、疑惑が広がっていく。
弁護士の松風を演じる松山ケンイチのキャラクターがいい。頼りになる弁護士だが、飄々としていながらお茶目な部分がある。殺される父親役がリリー・フランキーなのだが、こういう疑惑があるけどいい人そう、でも何を考えているのか読めない人物を演じさせると本当にはまる。視聴者的には完全には信用できないけど、疑いきれないみたいな宙ぶらりんの状態になる。リリー・フランキーの存在感は本当稀有だなと思う。

杉本穂高
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