十角館の殺人

十角館の殺人
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採点

シリーズ紹介

ある1行で事件の真相を描くという大胆な手法で衝撃を与えた、綾辻行人による同名小説が原作。K大学のミステリ研究会メンバーたちは、半年前に青屋敷事件と呼ばれる未解決の事件が起こった孤島・角島(つのじま)にある十角形の奇妙な館「十角館」を合宿で訪れる。そんな彼らの前に、突如として殺人予告を思わせるプレートが現れ……。一方、本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明のもとに、青屋敷事件で焼死したとされる天才建築家・中村青司から一通の手紙が届く。手紙の内容は、死者からの告発状。江南と、江南と行動をともにする男・島田潔は、手紙の真相を調べようと動きはじめる。

ジャンル:ミステリー

原題:十角館の殺人
製作国:日本

シリーズ

スタッフ・キャスト

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ドラマレビュー

3.5実写化不可能を突破するパワープレイ

2025年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

難しい

原作を読んでいれば何故「実写化が不可能」なのかはハッキリしていて、そこを突破するためにあまりにも不自然で、こなすべき体裁を投げ捨てるというパワープレイをかましている…
と感じたのだけど、一緒に視聴していた人は特に分からなかったようなのでまぁその点は良かったのかもしれない。
多少フェアじゃないとは感じるものの、前髪など暗示するシーンを盛り込んでフェアネスに努める姿勢も感じられたのは良い点だった。
Anotherみたいなことにならなくて本当に良かったと思う。

原作からして、全体的にシャーロック・ホームズを彷彿とさせるどこか他人事かのような空気感をまとっていたので、江南が感情を出して嘆くシーンが意外と感じさせるものだった。
もう少し探偵役の2人に情緒的な要素を含めて、彼らも人よりも好奇心が強いだけでただの人であるという感覚が欲しかったとは思った。
守須から「踏み込み過ぎだ」と諌められたシーンもあるため、彼らがの行動原理がかなり奇抜目に映る、というのもあるとは思う。

色々言ってはいるけど、実写化としてはそれなりに無難~良作であると感じる。
実写化の難題を突破するためのパワープレイがある種ヒントにもなりうるなど、その効果も面白さがある。
一方で、原作読了済みであれば「難題解消」のギミックはすぐに見極められるので2話以降の視聴の必要は感じられないというミもフタもない気持ちもある。

昭和ヒヨコッコ砲
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