イクサガミのドラマレビュー・感想・評価
岡田准一イズムが結実した逸品
アクションスター・岡田准一のファンならずとも、見逃したら勿体ない活劇。キャストは端役(?)も豪華、一瞬のアクションにも鍛錬と時間を費やすリッチさ。このクオリティを自国の言語、文化背景で観られる事に感謝。キレッキレッの岡田師範ばかりでなく、師範の薫陶を受けた共演者との『殺陣』こそが本作の主役。覚醒の瞬間は第一部の最大のクライマックスかもしれない。
倫理感がぶっ飛んだ無骨(伊藤英明)の無敵ぶり、凛とした美が際立つ彩八(清原果耶)の逞しさ、コミュ力も身のこなしも軽やかな柘植(東出昌大)の底の読めなさは印象的。6話があっという間だった。
ただ、あっという間過ぎて、ここで終わっちゃっうのと、若干消化不良にはなった。甚六(岡崎体育)、道に迷いっぱなしだし。また、愁二郎(岡田准一)や彩八(清原果耶)に護られているとは言え、(設定では)全くの素人の12歳の双葉(藤﨑ゆみあ)が、生き残れてしまう事にリアリティを与えら得るか否かが、本作の課題には感じた。
