極悪女王のドラマレビュー・感想・評価
素晴らしきシスターフッドストーリー
私は全女全盛期はまだ産まれてないかヨチヨチだったので詳しくは知らない状態で観ました。
この頃の女子プロレスが若い女性に人気だったという話は知っていましたが、このドラマを観てなるほどと思いました。
社会的に抑圧されてきた昭和末期の女性達のカタルシスだったんですね。
それはリングに上がるレスラーさん達も同じだったんでしょう。
これはダンプ松本さんのサクセスストーリーですが、同時に女子レスラー達を利用し搾取する男性経営陣という構造が描かれています。
(だからといって男性もそこまで悪者として描かれてはいません。言葉遣いも当時ならこんなもんだろうなと思う程度でした)
仲違いはありますが最終的にはシスターフッドでそれらに一矢報いるという内容ですので、暴力描写が苦手でなければ女性にこそおすすめしたい作品です。
俳優さん達には水着衣装姿になるのにもインティマシーコーディネーターを介したという話でしたし、鈴木おさむさんがプロデューサーなので女性が主体の作品でも変に女性性を利用するような作品にはなっていないだろうなと安心して観られました。
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