極悪女王のドラマレビュー・感想・評価
素晴らしい女優がたくさん
プロレスシーンの迫真性がここまでのレベルになっているとは思わなかった。日本の俳優もアクションチームも、きちんとした環境さえ与えられればすごいことができるんだということだ。
心優しい女の子が、プロセスの夢を叶えるため、そして母親に家をプレゼントするためにヒールのレスラーとして昇り詰めていく様を迫力ある物語として描き出している。
ゆりやんの存在感は主演にふさわしかった。こういう迫力のある役者が日本には足りなかったと思う。剛力彩芽は俳優業では、これまでいまいち存在感が出せてなかったが、これでブレイクだろう。唐田えりかもようやく表舞台に本格的に帰って来てくれた。この作品は、才能ある女優がたくさん見られるのがいい。鴨志田媛夢が演じるジャッキー佐藤もカッコよかった。
プロレスブームという虚実の入り混じるショーをフィクションのドラマとして見るのは、二重に虚構性が混じるような体験なのだが、プロレスシーンのガチ感がリアリティを担保していて、上手く成功していた。こういうレベルの作品が増えてくると日本実写作品の競争力が高くなっていくだろう。
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