D&D 医者と刑事の捜査線のドラマレビュー・感想・評価
Doctor and Detective
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医者と刑事がコンビを組んで難事件を深堀り、解決するサスペンスなのだが人手不足で経営難の医療機関の問題や児童虐待なども織り込んだ社会派ドラマでもありました。
最初は、銃乱射事件で現場の公園に駆け付けた主人公の医師、紙子良(藤木直人)が被害者たちをトリアージ、この辺はTBSのTOKYO MERにも通じる出足でした。
だが、なんと助けたのは自殺しかけた犯人だから非難ごうごう、観客も同感でしょうから、あえて違和感で逆なでして関心を繋げてゆく脚本、手法はお見事。
元はテレ東のTVドラマですが一話が一時間と限られているので無駄な色恋沙汰を割愛し要点を重視してテンポよく進めてゆくので観ていて飽きません、業界の競争が激しい分、下手なB級映画より練られていますね。
頭脳明晰で正義感にも溢れている紙子だが何より医師の使命に忠実、一方、所轄の刑事、弓削文平(寺島進)は地味ながら正義感溢れる熱血漢、この二人が事件解決へと取り組んでゆく異色の相棒シリーズ、普通は証拠探しを重視するのだが本作は動機重視、動機の裏には深刻な社会問題を絡めているところも、さすが報道からバラエティまで扱うTV屋さんの時代を読み取るセンスが伺えます。ただ、観終わった後味は今一、一件落着しても単純な勧善懲悪ドラマではない分、複雑で爽快感は薄いですね・・。
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