私のトナカイちゃん

0%
100%
0%
0%
0%
採点

シリーズ紹介

寂しそうな女性に手を差し伸べた、売れない芸人。そのちょっとした親切が、彼女の恐ろしい執着心に火をつけ、それぞれの人生を狂わせていく。世界最大の芸術祭エディンバラ・フェスティバル・フリンジでヒットしたひとり芝居に基づく物語。

ジャンル:コメディドラマヒューマン歴史・伝記

原題:Baby Reindeer
製作国:イギリス

シリーズ

スタッフ・キャスト

エグゼクティブプロデューサー
リチャード・ガッド [リミテッドシリーズ]
Ed Macdonald [リミテッドシリーズ]
Matthew Jarvis [リミテッドシリーズ]
脚本
リチャード・ガッド [リミテッドシリーズ]
全てのスタッフ・キャストを見る

ドラマレビュー

4.0男性がストーカー被害に遭う物語

杉本穂高さん
2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ストーカー被害は、女性が被害者となるケースが多いが、この作品は男性がストーカー被害にあった実話をドラマ化したもの。監督と脚本を努めた男性の実体験に基づくものだという。
バーで落ち込んでいた女性に一杯おごったことをきっかけに、つきまとわれるようになった主人公は、女性を冷たく突き放すこともできず、女性はどんどん行動をエスカレートさせていく。何千通ものメールをもらうようになり、職場のバーに毎日にように訪れ、自身の夢であるスタンダップコメディの出演の時にも押しかける。そして女性は夜道で卑猥な言葉をなげかけ、性的に迫ろうとする。
この作品の優れたポイントは、被害者・加害者の二項対立を、ある種の共依存的な状態として描こうと試みているところ。ストーカー被害のセンセーショナルな部分ばかり強調せず、スリラー演出ばかりを駆使するような作りにせず、その心のありように深く迫る内容になっているのが素晴らしい。

杉本穂高
すべての映画レビューを見る(全1件)