おつかれさまのドラマレビュー・感想・評価
いい作品だが混乱した
ひいおばあさんからひ孫にいたるまでの大河ドラマ。
1960年の朝鮮戦争が終わってまだ何年かの貧しい時代から現代までに、女性の生き方もどんどん変わった。
これを見た誰もが結婚相手や親や子供との関係を思い出して、ああそうだった、あんなこと親に言うんじゃなかった、どうしてもっと素直に優しくできなかったんだろう、とか胸がずきっと痛くなるようなエピソードがたくさん。
お母さんとお父さんの夫婦の愛と絆がすごくて、あんな夫婦関係になれる相手だったら結婚したいなと思った。
ただし、IUがお母さんと娘の2役やってるので、途中どっちかわからなくて混乱した。しかもナレーションもIUで娘の立場で「母は」と言ってるんだが、母もIUなのでさらに混乱。
最後におばあさん役の女優さんも別の人の役で2役をやったのでこれはやりすぎじゃないかと思った。
また時代が2010年代、60年代、90年代、70年代、2000年代、60年代、とテレコに変わっていく。2役のIUもあるし、時代が入り組んでるのでさらに混乱した。
IUは2役やるべきじゃなかったと思う。娘役は別の女優の方がよかったのではないか。
IUも母と娘の役の演じ分けがうまくいってなかったように思う。
しかも80年代や90年代や2000年代初めまでは韓国は独裁政権時代を経てきたので、同時代の日本とは全く違う。90年代の韓国は全然遅れていてファッションやメイクなども日本の70年代や80年代初頭っぽいので、母と娘のどっちなのか混乱してしまった。
それで見るのが疲れて、しばらく離脱して、また見始めてやっと終わった。
ドラマを別の女優でやって、時系列で話が進んだらもっとおもしろかったと思う。
最終回は泣いてしまった。人生ってそういうことあるよね、自分の人生と重ね合わせていろいろ感じるものがあった。
韓国でこのドラマめっちゃ流行って、ドラマをやってるときは韓国人(特におばさんとおばあさんたち)はこの話題で持ち切りだったそうだ。韓国であまりに評判が高いので見てみたが、おもしろかった。日本でもこういう大河ドラマを作ってほしい