Lの世界 シーズン1 : インタビュー
「Lの世界」の注目キャスト3人、ジェニファー・ビールス、キャサリン・メーニッヒ、ミア・カーシュナーと製作総指揮のアイリーン・チェイケンへ直撃インタビュー。
「24」のマンディがレズビアンに!
■ミア・カーシュナー(ジェニー役)
――日本人にとってあなたは、「Lの世界」の前に「24」で演じた破壊工作員マンディで知られています。あのキャラクターは強烈でした。
「マンディはこれまでに演じたなかでお気に入りのひとりなの。血も涙もなくて、登場するだけでひどいことが起こると予測がつく空想キャラだから、演じるのは最高に楽しかった。私のように小柄な女優が、破壊工作員に起用されるのは素晴らしいことよ」
――今回「Lの世界」で演じるジェニーは、自分がレズビアンだということに気づいていくキャラで、レズビアンの世界を知らない人の案内人にもなっています。
「最初、ジェニーには男性の恋人がいたし、ズケズケものを言うタイプじゃないけど、ドラマの進行につれて良くも悪くも本領を発揮するようになっていく。彼女は変わり続けていて、次に何をするか分からないの。正しいことをしようとしているけど、そういう時に限ってまちがったことをするタイプなの。人はたいていの場合、相手を選んで恋に落ちるわけじゃなくて、とにかく恋に落ちてしまうでしょ。ジェニーはマリーナと恋に落ちて自分はレズビアンだと気づくけど、そのずっと前からそうだったと思うわ」
――確か「私はユダヤの娘だから」というセリフがあったと思います。それはあなた自身のアイデンティティと重なりますか。
「ええ。父は収容所で生まれ、母は第2次大戦後にブルガリアで生まれた。私は信心深くはないげとユダヤ系であることに誇りを持っているし、世界観も形成している」
――そういうキャラクターにしようというのは、どう決まるのですか。
「映画は監督主体だけど、TVの場合はクリエイターや脚本家のほうが監督より言いたいことがあるみたいね。結局のところジェニーはアイリーン(製作総指揮のアイリーン・チェイケンのこと)の創作物。彼女は俳優にアドリブを許してくれる人で、それってTV番組ではすごく例外的なことなのよ」
(おかむら良)