ボバ・フェット The Book of Boba Fettのドラマレビュー・感想・評価
凄腕の賞金稼ぎは過去の話
タトゥイーンに住む懐かしい顔触れも登場して、やっぱりオリジナル・トリロジーの時代は良い。
ボバは今まで「帝国や犯罪組織に雇われて数々の屈強な賞金首を仕留め」とあるように「凄腕の賞金稼ぎ」「仕事のためなら殺しもやる非情な男」というイメージがあった。それと180度違う情に厚い平和主義のボバの物語をどう着地させるのかと観ていて心配になる。
それにボバがテムエラ・モリソンだと、年齢的にちょっと動きや体型にキレがない。ずんぐりむっくりのボバはちょっと受け入れがたい感じ。
4話は、ボバとフェネックの出会いと何故大名になろうと思ったかの話。
ボバの気持ちの変化を丁寧に描いてるのは良い。
スレーヴIの名前が変更になったのはSWがディズニーになった弊害。凄腕の賞金稼ぎがスレーヴ(奴隷)と自称するのがアウトローっぽかったのに。
6話の時点で「あと1話で終わるの!?」と思ってたけど、ちゃんと完結しました。
ボバに計画性がないせいかシンジゲートとの戦いも間延びしていたので、イウォークの戦い方を見習って欲しいと思った。
最終話の印象は老イーストウッドの西部劇とキングコング。
とあるシーンでボバが右手に持っていたはずのガダッフィ・スティックが、次のシーンでは左手に瞬間移動していて気になった。
こういう編集の粗さが、そのまま作品全体の粗さにも出てしまっている感じで、ボバを使えばもっと面白いドラマに出来ただろうに残念。
全1件を表示