プッシング・デイジー 恋するパイメーカー シーズン1 : 特集
このドラマでまず目を惹くのは、カラフルでポップな色彩とデザイン。背景はもちろん、出演者の衣装から小道具までが、きっちりひとつの美学で統一されている。
このプロダクション・デザインを手がけたのはマイケル・ワイリー。彼は製作総指揮者のひとり、バリー・ソネンフェルド監督と「メン・イン・ブラック2」で組み、同監督に招かれてこの作品に参加した。
ワイリーによれば、意識したのは“「アメリ」とティム・バートン監督作の中間”。この世界観を実現するため基本にしたのが、ワイリーによるドラマの舞台デザイン。パイ店のデザインから始め、それを元に衣装担当やVFX担当とディスカッションして、このユニークなビジュアル世界を創っていったという。VFXで描かれる映像が多いので、担当者には参考となる画像を毎週100種もメールしたそうだ。
主演2人はブレイク寸前！
主演2人の新作映画は話題作ばかり。2人ともすぐにブレイクしそうなので、映画ファンは要チェック。
まず、主人公ネッド役のリー・ペイスは、人気デザイナー、トム・フォードが監督した話題作「A Single Man」にも出演。また、「ヴェロニカ・マーズ」の人気女優クリステン・ベルのコメディ「When in Rome」、オスカー女優ヒラリー・スワンク主演のスリラー「The Resident」など売れっ子女優との共演作が続き、現在はユマ・サーマン主演のコメディ「Ceremony」を撮影中。
そして、ヒロイン、チャック役のアンナ・フリエルは、キーラ・ナイトレイとコリン・ファレルが共演するサスペンス「London Boulevard」に出演。この作品では私生活でのパートーナー、「ハリー・ポッター」シリーズの狼男ルーピン先生役などで知られる個性派俳優デビッド・シューリスも共演。ちなみに彼女とシューリスとの間には4歳の娘がいる。
さらにフリエルは、ウッディ・アレン監督の「You Will Meet a Tall Dark Stranger」でナオミ・ワッツらと共演。「ザ・コア」のジョン・アミエル監督の「Angel Makers」で、「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリュールらと共演している。
共演者は芸達者！人気TVのアノ役でも活躍中！主演2人の脇を固める演技派たちは、他の人気ドラマでも活躍中。
主人公ネッドに片想い中のオリーブを演じるクリスティン・チェノウェスは、本作で09年のエミー賞コメディ部門の助演女優賞を獲得したが、「ザ・ホワイトハウス」の広報担当官アナベス・スコット役でもおなじみ。実は舞台でも活躍中で04年にはトニー賞にもノミネート。シンガーとして3枚のアルバムを出し、自伝も出版している。
また、ヒロインのチャックの叔母姉妹を演じるベテラン女優たちも要注目。アイパッチの姉を演じるスウージー・カーツは、エミー賞ノミネート10回のうち受賞1回、トニー賞5回ノミネートのうち2回受賞の強者。彼女は、人気TVシリーズ「LOST」の中心人物の1人であるロックの実の母親も演じている。
そしてその妹を演じるエレン・グリーンは歌手出身で86年のミュージカル映画「リトルショップ・オブ・ホラーズ」の花屋の店員オードリー役が有名。そして彼女は人気TVシリーズ「HEROES／ヒーローズ」でも活躍、番組最強の悪役サイラーの育ての母バージニア・グレイ役で出演している。
こんな強力な個性派共演陣が「プッシング・デイジー」にユニークな味をプラスしているのだ。