マスクガールのドラマレビュー・感想・評価
バイオレンスと心理描写のバランスが最高
容姿にコンプレックスを抱えるヒロインから始まる負のループ。
数奇な人々をオムニバス形式で描いているのですが、繋がりが本当に秀逸です。
アン・ジェホンからのヨム・ヘランてどうつながるんだろうと思ってたのですが、なるほど~という感じ。
第4話のキム・チュネのエピソードいる?って思ったけど、必要でした。
言うほどでもないかもですが視聴者へのトリック的要素もあり、どんどん引き込まれていきます。
ラストもいわゆる救われない系ではなく、納得のいく仕上がりです。
キム・モミを演じる女優さんがイ・ハンビョルからナナになり、コ・ヒョンジョンになるのですが、皆さん素晴らしい!
イ・ハンビョルの個性も最高だし、「世界で最も美しい顔100人」1位を獲得したことのあるナナはめちゃめちゃ綺麗なのにちゃんとモミの性格のままだし、コ・ヒョンジョンは悦に入る状態から家族に対する心情まで見事に表現してました。
幕切れが鮮やかな佳作
ネタバレなしで概説すると、序盤はルッキズムやオフィスカーストへの批判。中盤で事件性を帯び、ただならぬ展開に雪崩れ込む。序盤こそ誰にも肩入れできないが、後半は感情移入せざる得ないほどキャラが育つ。最終盤は、複数の因果が絡み合い、ハラハラせずに観られない。正直、序盤はハマりきれず、2話途中で一時休憩もしたが、4話以降は自然と手汗握っていた。
感心したのは、騒動の方の付け方。グッドエンドか、バッドエンドかは観て判断してほしいが、因果がちゃんと応報するので、幕切れの納得感が高い。
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