照明店の客人たちのドラマレビュー・感想・評価
4話までまず見てほしい
「ムービング」の原作者が手掛けた最新作は、奇妙な照明店を舞台に生と死が交錯するミステリードラマだ。サングラスをかけた謎の店主ウォニョン(チュ・ジフン)のもとに、様々な悩みを抱えた人々が集まる。幽霊が見える女子高生や、生死の境をさまよう魂が見える看護師など、個性豊かな登場人物たちが織りなす物語は、最初のうちは何を描きたいのか、ちょっとわかりにくい。というのも、いくつものエピソードが断片的に並行して進行していくので、それぞれがどうつながるのか、人物の関係も不明瞭なのだが、4話まで見ると一つにつながっていく。しかも、なかなかに意外な方向でつながる。まず、このドラマは4話までは頑張ってみるというスタンスを持ってほしい。
照明店の照明は一体何を象徴しているのか。緊急病棟に勤める看護師が見えてしまっているものはなんなのか。そして、照明店の店主の正体などなど、色々気になる要素が満載。最初はホラーのような入り方だが、人間ドラマの比重がどんどん濃くなっていく構成になっている。ムービングほどの派手さはないが心に沁みるドラマだ。
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