LOST シーズン1 : インタビュー
eiga.comの連載FROM HOLLYWOOD CAFEでもお馴染み、ロサンゼルス在住・小西未来氏が「LOST」の人気キャスト4人、マシュー・フォックス、エバンジェリン・リリー、ジョシュ・ホロウェイ、キム・ユンジュンへ直撃インタビュー。
ファンからの質問はいつも“ジャックとソーヤーのどっちを選ぶの?”
■エバンジェリン・リリー(ケイト)
――「LOST」のケイト役で一躍スターの仲間入りを果たしましたが、注目されることにもう慣れましたか?
「多くの人が自分を知っているという状態は初めての経験だから、まだなかなか慣れなくて。正直言ってシーズン1では上手く対処できなくて苦労したわ。人に気づかれて戸惑ったし、怖くなったこともあって。でも、シーズン2になってからはそんな状態にも少し慣れたわ。いろんな国に行って経験を積んだし、番組が続く限り、誰にも知られない状況には戻れないっていうことを自覚して。つまり、この現実に慣れなければならない、ってことよね。でも、サインをしたり、ファンにメールの返事を出したりするのは楽しいわ。彼らの反応が嬉しいし、自分のやっていることが他人になんらかの影響を与えていると感じられるのは嬉しいことよ」
――ちなみに、ファンがいつも聞く質問はなんですか?
「以前は決まって『あのモンスターはなに?』って聞かれたわ。でも今は、いつも同じ質問。『ケイトは、ジャックとソーヤーのどっちを選ぶの?』って(笑)」
――ケイトのこれまでの変遷を振り返っていかがですか?
「皮肉なことだけど、この島に来たおかげでケイトはずっと優しくなったと思う。長い間1人で生きてきて、自分の周りに壁を作って人と親しくならないよう上手く自分を守っていたのね。でもこの島で陥ってしまった状況では、常に同じ人たちと付きあい続けていかざるを得ない状況になってしまって、いや応なく、優しくなっていくの。自分のまわりにあった殻が壊れて、他人が自分の近くにくるのを許していく。それはケイトが望んだことではないけれど、同時に彼女を癒すことにもなっていくのね」
――「LOST」が世界中でヒットしている理由は何だと思いますか。
「それは『LOST』が徹底的に国際的な番組だからだと思うわ。キャストは国際色豊かだし、ストーリーは文化や年代を超えて広がっているから、どこにも隔たっていないの。ファンからのメールは世界中からきているし、年齢層も8歳から80歳まで幅広い。それはキャラクターそれぞれの物語がリアルで、しかも、普遍的なストーリーを描いているからじゃないかしら」
――とても楽しんでやっているようですね。
「ええ、とても楽しんでいるわ。出演者みんながこの番組に出られることを光栄に思っているわ。作家の人たちは出演者全員に本当に大事な役割を用意してくれているけど、これはテレビでは非常に稀なことだと思う。私もこのドラマに参加できたのはとても名誉なことだと感じているわ」
(小西未来)