HEROES ヒーローズ シーズン1 : インタビュー

 「HEROES/ヒーローズ」で時空間を操る日本人サラリーマン、ヒロ・ナカムラを演じ、エミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネート。いま全米TV界で最も注目を集める1人となった日系人俳優、マシ・オカ(本名・岡政偉/おかまさより)が来日。8月27日、東京・六本木のグランドハイアット東京で話を聞いた。

■「ヤッター!」で一躍人気者に。全米注目の日本人俳優マシ・オカが来日

来日したマシ・オカ

 6歳まで日本で暮らしてから渡米し、平日は現地の学校に、週末は日本人学校に通ったというマシは日本語もペラペラ。日本から送られるビデオで日本のTVもよく見ているそうだ。人気が爆発して生活は変わったのか尋ねると、「むっちゃ変わりましたね。ちょっとだけモテるようになりました(笑)。町に行くとすぐに人だかりが出来たりとか。でも一番の変化は、共演者やスタッフが新しい家族になったこと。僕は一人っ子でしたから」

 「HEROES/ヒーローズ」は全米で高視聴率を記録しているが、「今のアメリカは戦争などでとても不安定な情勢です。番組を企画したティム・クリングは子供たちに、もっと世界に希望を持とう、どこかにきっとヒーローはいるというメッセージを込めたそうです。そこが共感を集めたんでしょう」とヒットの理由を分析する。演じていて大変なのは「アメリカ人向けにオーバーアクションで演じていますが、やりすぎないように注意すること。日本のみなさんがどう見るか、正直不安ですね(笑)」と語り、また、番組の中の日本の描写が少々ヘン(看板の日本語が全部ゴシック体だったり、腕時計の数字が漢数字だったり)なのは「アメリカ人の感覚ということで、ひとつ大目に見ていただきたい」と、日本のサラリーマンのような口調で弁明するユーモアセンスを披露。「ヒロ(注・アメコミや『スター・トレック』が好きなオタク・キャラ)は、超能力を持つ夢が実現して喜びますが、僕自身がプロの俳優になれて喜んでいるのを彼に重ねるように演じています」と笑顔で語った。

キャスト4人がジャパンプレミアに集結! (左から)グレッグ・グランバーグ、マシ・オカ、アリ・ラーター、センディル・ラママーシー

 ちなみに、もしもヒロのように時空間を操れたら何をするという質問には、「大学生の頃の自分に恋愛のアドバイスをしたいですね。“彼女とは絶対に付き合うな”って(笑)。当時の彼女と僕に何があったか? それはまたの機会に」と答え、またも爆笑を誘った。

 「HEROES/ヒーローズ」はスーパー!ドラマTVで10月16日よりレギュラー放送(10月16日のみ第1~3話一挙放送)。

(池田敏)

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