熱血弁護士パク・テヨン　飛べ、小川の竜

弱者の味方の人権派弁護士と、真実を暴く記事を書いたために解雇されフリーになったジャーナリスト2人が、検察、警察、政治家などの巨悪を相手に戦う社会派ストーリー。
善人なのに社会的弱者なせいで冤罪にされた社会の片隅の人達を、手弁当で借金を負いながらも再審に持ち込み助けていく正義感。

障がい者、貧困、学歴がない、高校生、在日、など力がない弱者が強者に食い物にされてやってもない犯罪の罪を拷問で無理やり認めさせられるなど、ほんとにひどい冤罪ばかり。誰からも話をきいてもらえなかったと涙する冤罪被害者たちがかわいそう。弱者であるがゆえに追いつめられ陥れられても抵抗できない辛さに涙してしまった。

冤罪におとしこんだ権力者達はどんどん昇進して巨大な権力を持っている。あくどい権力者に立ち向かおうとした人は徹底的につぶされる。真実を暴こうとした記者や検事や刑事は解雇された。主人公たちもあの手この手で妨害される。
それでも権力に屈しず、貧乏になっても弱者の為に闘う正義感ある弁護士達の奮闘やラストにも感動した。おすすめの作品。
韓国は現実でも民主主義の為に権力と闘う人が多いし、そういうドラマや映画が多いのはうらやましい。

演技大賞などを受賞するに値する作品だが、主役的な重要な役の俳優ペ・ソンウが飲酒運転で捕まりドラマを途中降板になってしまった。それでチョン・ウソンに交代した。
ソファに寝っ転がって話してる途中で急に俳優が代わったのはショック。ペ・ソンウが3枚目の役でうまいしコミカルだし恋人とのかけあいがおもしろくはまり役だったのに、いきなり高身長でイケメンのチョン・ウソンに代わったのは違和感がすごかった。
いきなりの降板で同じ事務所のチョン・ウソンをだしたそう。でも彼にコミカルで見た目に小汚い3枚目の役は無理がありすぎた。でも急遽の出演でもがんばったチョン・ウソンは大変だったと思う。彼らと同じ事務所の大物俳優2人もカメオ出演している。事務所が謝罪の意味で人気俳優達を出演させたんだろう。

降板がなければ私の点数ももう少し高かったと思う。ペ・ソンウはうまい俳優だしはまり役だったこの役で演技賞を受賞できただろうに残念。