バーン・ノーティス シーズン3 : 特集

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 本シリーズの魅力は、まず主人公マイケルのキャラクターのユニークさ。これまでのスパイものの主人公といえば、「007」や「ミッション:インポッシブル」のように、能力も性格も優秀で欠点がなく、ルックスも超イケメンだ。ところが、マイケルは違う。スパイとしての技術はスパイ仲間内で伝説となるくらいに優秀だが、ルックスは悪くないものの身近なフツーのヒト系。にっこり笑うと、まるで暴力とは無縁の超善人のようにも見える。私生活では、母親にも元恋人にも頭が上がらない。愛用の武器は、銃とダクトテープ。そんなマイケルの、凄腕スパイといたってフツーな私生活のギャップがたまらない。マイケルのユニークさが他のスパイものとは違う、新鮮な魅力を放っている。

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 本作のもうひとつの魅力は、主要キャラ3人のコンビネーションだろう。マイケルのいわゆる凄腕スパイとは違う風変わりな個性を際だたせるのが、脇を固めるサムとフィオナのキャラの濃さ。この2人があまりに強烈なキャラなので、マイケルのスマートさがさらに魅力的に見えてくる。

 トリオのひとり、相棒サムはマイケルよりかなり年上で、マイケルとは反対に女好きで遊び好き。紅一点のフィオナは、ソフトなマイケルとは真逆の過激キャラだ。元IRAの活動家でマイケルとサム以上に暴力的、なにかと火薬や銃弾を使いたがる。マイケルのアンチ暴力な姿勢との対比が面白い。

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 シーズン1の冒頭で起きた、マイケルの突然の解雇告知。その理由はシリーズを通して解明されてきたが、このシーズン3では怒濤の展開をみせる。なんとマイケルを解雇したと思われる組織に近づくが、同時にマイケルはまったくの孤立無援になってしまうのだ。組織は、それまで隠していたマイケルの情報ファイルを公開してしまい、そのせいで警察はマイケルをマークし、マイケルの元には彼の命を狙う殺し屋や、逆に彼を雇おうとする組織の仲介人が世界中からやってくるようになる。はたしてマイケルはこの状況をどうクリアするのか?

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 マイケルを取り巻く環境の激変に伴って、さまざまな敵が登場。まず、女性刑事ミシェルがマイケルを捜査するために登場。「ターミネーター4」の女性戦士役でおなじみのムーン・ブラッドグッドがクールなやり手刑事を演じている。さらに、マイケルに仕事を持ちかける元同僚や、仕事を依頼してくるスパイ仲買人、彼と組もうとするフリーのスパイらが登場。そして「24」のトニー・アルメイダ役で人気のカルロス・バーナードも出演する。彼がどんな役で登場するのかにも注目したい。

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 シーズン1から不変だったマイケル、サム、フィオナの3人の結束力が、このシーズン3では危うくなってしまう。マイケルはスパイ復帰のためにさまざまな人物と組むことになるが、その人物は果たして信用できるのか?……サムやフィオナは反発を隠せない。頑ななマイケルの選択によって、3人の信頼関係に微妙なズレが生じ、これまでとは一味違う緊迫したドラマが展開していく。

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