アリー my Loveのドラマレビュー・感想・評価
ボストンのキャリア・ウーマンの生きざまを恋模様を交えつつ描いたお洒落ドラマ
NHKで放送が開始されたのは1998年10月のこと。タイトルは「アリー♥myラブ」だった。若村麻由美が吹き替えているのに興味があって観始めたと記憶しているが、一緒に観始めた妻がたちまちハマってしまったのだった。
この頃、「スターバックス」はまだ都心にしかなかったが、「ドトール」他のカフェによってコーヒーのテイクアウトは定着していた。だが、私たち夫婦はこのドラマを観るまで紙コップのプラスチックの蓋に備わっている機能を知らなかった。
妻が「アリーが蓋をしたままコーヒー飲んでる!」と言ったので、あの蓋の〝あれ〟は〝飲み口〟だったのか…と、教わったのだった。
主人公のアリー・マクビール(キャリスタ・フロックハート)はボストンの弁護士で、恋多き独身女性。彼女が第1話で入所する法律事務所が主な物語の舞台。
〝ダンシング・ベイビー〟の幻覚や、矢が飛んできて刺さったりする表現が斬新で、法律事務所のトイレが男女兼用なのが話題を呼んだ。
このトイレ、開放的で先進的だと思ってみていたのだが、どうやらセクハラ懸念の観点で批判もあったようだ。
各話の最後にみんなでバーのステージで歌うのがおしゃれで愉快だった。
無名時代のルーシー・リューがレギュラー出演していて、シリーズ途中で彼女はハリウッド・スターになった。
シリーズの後半ではロバート・ダウニーJr.が重要な役で出演しているし、ゲストではブルース・ウィリスやファラ・フォーセットも出ていた。
ティナ・ターナーやスティングはご本人役で出演。
一時期は「セックス・アンド・ザ・シティ」と二分するほどの話題だった…ような気もしたのだが、どこかから、女性を描くスタンスが両極に乖離して、こっちは評価を低くしていったように思う。