「レディ・プレイヤー1」メタバース化へ 映画の世界が現実の仮想空間に
2024年1月10日 11:00
スティーブン・スピルバーグ監督による大ヒット映画「レディ・プレイヤー1」が、新たな形でファンの前に帰ってくることが明らかになった。
同作は、アーネスト・クラインによる同名小説の映画化で、貧富の差が拡大した近未来を舞台に、VR世界「オアシス」のなかに隠された財宝をめぐり、プレイヤーと大企業との攻防を描くSFアクション映画。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から機動戦士ガンダム、メカゴジラなど、古今東西のIP(知的財産)が夢の競演を果たしたことで話題を集めた。
AIおよびメタバースの技術・コンテンツ会社であるFutureverseはこのほど、原作者のクライン、映画版のプロデューサーを務めたダン・ファラーと共同でレディバース・スタジオを設立。「レディ・プレイヤー1」を手がけたワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの協業で、同作を題材にしたメタバースが構築されることになる。なお、同社はクラインが今後生み出すすべてのIPのWeb3の権利を保有することになる。
レディバース・スタジオは、「クラインの小説『レディ・プレイヤー1』と映画版で描かれたオープンなメタバース構想を具体的な現実として実現するための土台作りを行っています」と声明を発表。「多数のワールド、多数のIPにまたがり、相互運用可能なオープンなメタバース体験を一般ユーザーにお届けします」と声明を発表した。
原作者のクラインもコメントを発表。「未来は私が想像していたよりもずっと早く到来しました。このチームは、私たちみんなの未来を次の章へ導くための最高の頭脳とハートを備えています。(主人公)ウェイド・ワッツやジェームズ・ハリデーが誇りに思ってくれる未来をお約束します」
メタバース版「レディ・プレイヤー1」は、本年度中にローンチするものとみられる。