米俳優組合とスタジオが歴史的合意に到達 ストライキについに終止符
2023年11月9日 14:30
7月から行われていた米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが、118日間で終了することになった。
SAG-AFTRAの上層部は映画会社、テレビ局、配信業社など350社が所属する業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)から提示された新契約に暫定合意した。契約内容の詳細は数日中に明らかにされ、その後、組合員の承認投票が行われる予定だという。
AMPTPによれば、この暫定合意は過去40年で最大の最低賃金増額や、ストリーミングプログラムに対する新たな再使用料、人工知能の使用に関する広範な補償が盛り込まれているようだ。
5月からストライキに突入していた米脚本家組合は9月末に合意。SAG-AFTRAは10月2日に再交渉を開始したため、業界は迅速に合意に達することを期待していたが、動画配信サービスの再使用料や人工知能からの保護をめぐり数回にわたり紛糾。緊張した状況の中で提案を交換し続け、ようやく合意に至った経緯がある。
ついに訪れた暫定合意のニュースに、ストライキの影響で数カ月にわたって停止状態にあったハリウッドには安堵感が広がっているという。