「INI」高塚大夢が考える“理想の自分”とは? 声優初挑戦は「大きな成長に繋がった」

2023年9月27日 12:00


高塚大夢
高塚大夢

「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生したグローバルボーイズグループ「INI」のメンバー・高塚大夢(※高は、はしごだか)が新たなステップを踏み出した。チャレンジの場となったのは、東欧を代表するアニメーションスタジオ「Animagrad」によって制作された、ウクライナ発のアニメーション映画「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」(オレ・マラムシュ監督/公開中)だ。

「劇場映画初出演×初主演×声優初挑戦」で演じることになったのは、騎士に憧れる売れない役者のルスラン。情報解禁時には「自分と重なるところも多く、等身大で演じられた部分も多かったと思います」「声優のお仕事は、以前から自分でも挑戦してみたいと思っていました。それがこのような形で実現でき、大変嬉しく思います」とコメントを寄せていた。

インタビューの場では、声優業の魅力や苦労したポイント、作詞も担当した主題歌「My Story」への並々ならぬ思いだけでなく、自らの展望や「INI」メンバーとのエピソードも披露してくれた。


【「ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン」あらすじ】

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身分違いの恋に落ちた売れない役者と王女が、悪の魔法使いに立ち向かう姿を描いたウクライナ発のアニメーション映画。

騎士に憧れている役者の青年ルスランは、自由を求めて王宮から抜け出した王女ミラ(CV:高橋李依)と運命的な出会いを果たし、恋に落ちる。しかし悪の魔法使いチェルノモールがルスランの目の前でミラを連れ去り、ミラの愛の力を自分の魔力に変えようと試みる。ルスランは愛するミラを救うため、真実の愛は魔法よりも強いことを証明するべく旅に出る。


●声優初挑戦 「INI」のメンバーからはどんな言葉をかけられた?

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――初主演で声優初挑戦となりました。声優のお仕事は、「以前から自分でも挑戦してみたいと思っていました」というコメントを出されていましたが、なぜそのように感じたのでしょうか?

普段は歌の仕事をしてるのですが「声がいいね」と言われることが多くて。「INI」ファンの方々からも、そう言っていただけることが多かったんです。歌から一歩踏み出して「声を仕事にしたものが何かできたらいいな」と考えていて、そのひとつの挑戦として“声優”をやってみたいと強く思ってました。

――では、今回の起用について。「INI」のメンバーからはどのような言葉をかけられましたか?

「INI」のレギュラーラジオ番組のコーナーに“ラジオドラマ”があるんです。「ストールンプリンセス」に参加している期間にも、そのラジオドラマの収録があったのですが、その時に一緒にやってた他のメンバーから「すごい声が変わったね」って言われたりしました。

――“主人公ボイス”と言われたりしてますよね?

はい、言われてました。それがすごく印象に残ってます。自分では、声優としての実力、そして成長みたいなものは全然実感できていなかったんです。でも、メンバーに改めて言われると、自分の成長を実感できました。そういう意味でもとても印象深かったなと思います。

――ちなみに、そのメンバーというのは?

(池崎)理人とフェンファン(許豊凡)です(※崎はたつさきが正式表記)。


●苦労したのは、役に合わせた“声のトーン”を作ること

――ありがとうございます。次に声優業へのチャレンジで苦労した点、面白かった点を教えてください。

苦労したのは、役に合わせた“声のトーン”を作ることです。普段の声はわりとトーンが高めなんですが、ルスランの年齢は自分よりは上で、体格もガッシリしていて、もう少し勇敢さを感じるような役だったんです。だからこそ、声のトーンを落とす必要がありました。普段話している声とは“違う声”で演じることに、苦労しました。アニメの吹き替えということもあって、役の表情が絵に出てくるんですが、その表情に合わせて、自分の声を色々変化させるのが難しかったです。でも“自分がやりたかったこと”というものをかなり感じていました。自分の声でキャラクターに命を吹き込む……声優をやってるうえで、とても楽しい部分でした。


●日本語吹き替え版の主題歌「My Story」の作詞を担当 「MINI」への感謝の気持ちを込めて

――主題歌「My Story」の作詞も担当されています。主人公ルスランの姿と「INI」のメンバーの軌跡が“リンクしている”といった発言をされていましたが、改めて歌詞に込めた思いを教えてください。

ルスランの成長と「INI」の成長の“繋がる部分”を歌詞に込められたらなと思っていました。ルスランと「INI」に共通して言えることですが、成長の一番の大きな糧となったのが「愛する人の存在」です。ルスランであればミラです。ミラの存在があったからこそ、どんな壁も乗り越えられた。同じように「INI」にも「MINI」(=ファンネーム)の皆さんの存在があるからこそ、今までも、そしてこれからも成長し続けられるという実感があるんです。それを歌詞に込められたら……と思って書き上げました。

――歌詞のこの部分に注目してほしいという思いはありますか?

注目してほしい部分は、Cメロの「本当は弱くて 不安で 彷徨ってしまっても 君となら 抜け出せるよ」というフレーズです。ルスランがクライマックス直前で自信を失いかけるシーンがあるんです。そのシーンでは、今まではずっと強さを見せていたルスランが、偽物の未来に騙されて自信を失っている。ただただ勇敢なだけではない、ルスランの人物像というのが垣間見えるはずです。その部分があるからこそ、あんなにも強いのだろうなと感じていて、それを歌詞に込められたらと思っていました。それを一番込めたのがこのCメロの部分です。ルスランとリンクするように、弱さを見せる部分をCメロだけに詰め込んでいます。本当のルスランの気持ちを表した部分でもありますし、僕たち「INI」としても、隠してはいるけど、常に持っている気持ちなのかなと。すごく大事なフレーズだと思っています。

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●“理想の自分像”は?

――ルスランは、三流役者という肩書きがありながら、騎士に憧れています。つまり「こうなりたい」という“理想の自分像”というものがあるんです。高塚さんは、現在“なりたい自分”に到達していますか?

これは到達しているとも言えるし、してないともいえます。「INI」になる前の自分と比べると、その頃に思い描いていた自分にはなれてるのかなとは思います。でも「INI」になった今の自分からすると、新しい目標もできましたし、新たに“なりたい姿”といったものは常にできているんです。だから、理想の自分になれているとも言えますし、なれてないとも言えるのかなと思っています。

――現段階での“理想の自分”はどのような感じなのでしょうか?

アーティストとしてのスキルをしっかりと身に付けたいという理想が、まだまだ強くあります。

――“まだまだ”あるんですか?

“まだまだ”です。それに“「INI」としての高塚大夢”としての姿を抜きにした時に、残るものを増やせたらなぁということも考えていて。もちろん軸としての「INI」はあるのですが、そこからもっと垣根を越えて広がっていく“別の顔”を増やし続けていきたいんです。そういう意味では、今回初めて声優を務められたことが、自分にとっては大きな成長に繋がったのかなと感じています。

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●「こんなことに挑戦して欲しい!」 「INI」のメンバーで才能を発揮しそうな人は誰?

――では高塚さんの「声優初挑戦」に絡めての質問です。「INI」のメンバーのなかにも、こういうことに挑戦したら才能を発揮する、こういう分野との相性が良いのではないかと思える方はいますか?

まずは田島将吾くん。本当にスタイルがいいので、ぜひモデルをやってほしいなと思っています。あとは、西(洸人)くんは、体がとてもがっしりしてるので、アクションをやったらすごく映えるのではないかなと。ツアーの時にも、少しだけアクションシーンがあったんですが、本当にハマっていたので、本格的にやったらもっとメロメロになっちゃうよなと思っているんです。あとは(池崎)理人(※崎はたつさきが正式表記)はすごく声が良いので、ぜひ声優をやってもらいたいです。


●演じることへの興味 「ストールンプリンセス」の“推しポイント”も

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――では、声優も含め、演じることについての興味をお聞かせください。

今後も絶対にやっていきたいです。声優はもちろん再チャレンジしたいですし、お芝居という意味では、俳優もずっと興味を持ってる仕事です。これからやっていけたらいいなと思ってます。

――別のインタビューの場で「学生役」を演じてみたいと仰っていましたよね?

そうですね。キラキラしていますし……また制服を着たいなぁという個人的な思いがありますね(笑)。

――では最後に「ストールンプリンセス」の個人的な“推しポイント”があれば教えてください。

どのキャラクターも個性があって、魅力的な人物ばかりですし、本当にグラフィックが綺麗なんです。特に挿入歌が流れて、ルスランとミラが一気に距離を縮めるシーン。2人でさまざまな場所を旅しているんですが、距離を縮める時の心のキラキラしたイメージが、グラフィックでもとても美しく表現されています。その部分を楽しんでいただけたらなと思います。

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