ユ・アインが男優賞を総なめ! アジアの映画賞を席巻した注目作「声もなく」予告編完成

2021年10月19日 11:00


ユ・アインは、一切セリフがないという難役に、体重を15キロ増量して挑戦
ユ・アインは、一切セリフがないという難役に、体重を15キロ増量して挑戦

第15回アジア・フィルム・アワードで最優秀主演男優賞、最優秀新人監督賞の2冠に輝いた韓国映画「声もなく」の本ビジュアルと予告編が、このほど披露された。

若手演技派の筆頭株として知られるユ・アイン(「バーニング 劇場版」)が、無名の新人監督の低予算オリジナル脚本作品に出演したことが、韓国公開前から大きな話題となっていた「声もなく」。ユ・アインは、一切セリフがないという難役に、体重を15キロ増量して挑んでおり、韓国のアカデミー賞と呼ばれる青龍賞では最優秀主演男優賞、韓国のゴールデングローブ賞とも称される百想芸術大賞では最優秀演技賞を受賞している。

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オリジナル脚本によって監督デビューを果たしたのは、1982年生まれの新鋭ホン・ウィジョン。犯罪映画の常識を覆すユニークな演出と個性的なキャラクター描写で、切なさとアイロニーの入り混じる新しいサスペンス映画を作り上げた。青龍賞と釜日映画賞、アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞。百想芸術大賞では、新人の枠を超え監督賞を獲得している。世界各国の映画祭で話題をさらった「はちどり」のキム・ボラ監督と並ぶ、80年代生まれの女性監督が彗星のごとく現れた。

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貧しさゆえ犯罪組織からの下請け仕事で生計を立てる口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と相棒のチャンボク。身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒを預かるはめになり、期せずして誘拐犯罪に巻き込まれていく。「犯人と人質」という関係でありながら、社会に居場所を持たない彼らはいつしか疑似家族のようになっていくが、その“誘拐”は予測不可能な事態へと向かっていく。

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ポスターには「ねじれた誘拐の行方は――」というコピーを使用。誘拐犯として、自転車の後ろに少女チョヒをくくりつけて田園地帯を走るテインと、表情なく彼の背中に身体を寄せるチョヒの姿をとらえている。

予告編は、のどかな田園地帯を背景に、テインとチャンボクが死体処理を行っている光景からスタート。組織からの依頼で、誘拐された少女を1日だけ預かることになるものの、依頼主が殺されてしまう。予期せず仕事を引き継ぐかたちで“誘拐犯”になってしまったテインとチャンボク。動揺しながら犯罪に手を染めていく過程を、時にスリリングに、時にユーモラスに描いていく。

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ドラマ「梨泰院クラス」で大手レストランチェーンの会長を演じたユ・ジェミョンが、テインの相棒・チャンボク役として出演。「梨泰院クラス」の悪役ぶりが嘘のように、罪を犯しながらもどこか憎めないチャンボクを好演している。

声もなく」は、2022年1月21日からシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開。

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