父は誰を1番愛したのか――3姉妹の交流と成長を描いた「花椒（ホアジャオ）の味」予告編公開

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父親の死によって互いの存在を初めて知った3姉妹の交流と成長を描いた香港発の人間ドラマ「花椒（ホアジャオ）の味」の予告編が公開された。

疎遠になっていた父が倒れたとの報せを受けたユーシューは会社から病院へ駆けつけるが、父は既に息を引き取っていた。ユーシューは父の携帯電話から、自分の名前に似た知らない名前を見つける。葬儀の日、台北からボーイッシュなビリヤード選手の次女ルージー、重慶から髪をオレンジ色に染めたネットショップオーナーの三女ルーグオが現れ、3人の異母姉妹は初めて顔を合わせる。ユーシューは父が経営していた火鍋店を継ぐことを決意するが、常連客の望む麻辣鍋のスープを作ることができず、客足が遠のいてしまう。ルージーとルーグオも加わり、3姉妹はなんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘するが……。

長女ユーシュー役を「インファナル・アフェア」シリーズなど女優としても活躍する歌手サミー・チェン、次女ルージー役をメーガン・ライ、三女ルーグオ役をリ・シャオフェンが演じ、ユーシューの元婚約者役でアンディ・ラウが出演している。「恋の紫煙」の脚本で知られるヘイワード・マックが監督・脚本を手がけた。

このほど公開された予告編は、3姉妹が切り盛りする火鍋店が賑わう様子から始まる。湯気で眼鏡が曇ったユーシューをルージーとルーグオが笑いながら助け、すでに3人には打ち解けた雰囲気が漂う。大切な人と話し合える機会がまだあることの貴重さを示すように、「父は誰を1番愛したのか」という切ない思い出話や、3姉妹と彼女らを支える周囲の人々との関係を描く。部屋に出たゴキブリを「パパかな」と笑い合うなど、3姉妹が絆を得て、それぞれの問題に向き合うさまを収めている。

「花椒（ホアジャオ）の味」には、リッチー・レン、アンディ・ラウ、リウ・ルイチー、ウー・イエンシュー、ケニー・ビーも出演。11月5日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。