日本人が単身で1年間アマゾン先住民に密着！　神秘と未知の世界を映した「カナルタ 螺旋状の夢」予告編

(C)Akimi Ota

英国・マンチェスター大学で映像人類学の博士課程に属していた太田光海監督が、卒業制作のためエクアドル南部のアマゾン熱帯雨林に住む先住民とともに暮らし、その生活を映したドキュメンタリー「カナルタ 螺旋状の夢」の予告編が公開された。

太田監督が、シュアール族の夫婦の家に住み込み、部族の知恵を受け継ぎ、森で薬草を探すセバスティアンと、初の女性村長であるパストーラの生活を観察をしながら、詩的に先住民の日常をすくい取っていく。太田監督自ら編集をし、完成させた予告編は、通常の映画予告編のようなテロップやナレーションなどを排して情報をそぎ落とし、観客の想像力と感性に委ねる構成だ。

夢を通して絶えず更新を続ける先住民の知られざる人生観と、その生き様を太田監督のカメラが追う。個人的視点のカメラは、彼らの住むエコロジカルな世界の深淵に躊躇なく身を投げることで、見る者を否応なく未知なるものへと引き込む。生と死が渦巻き、過去と未来が激しく交錯する現代の森に生きるアマゾン先住民。その姿をかつてない形で描き出す異色のドキュメンタリーだ。10月2日からシアター・イメージフォーラムで公開。