80年代を代表するアバンギャルド映画「天使 L'ANGE」 デジタルリマスター版11月リバイバル公開
2020年10月11日 09:00
1982年カンヌ国際映画祭の批評家週間で上映され、85年に公開された日本でも異例の3カ月にわたるロングランを記録した実験映画「天使 L'ANGE」が11月、デジタルリマスター版でリバイバル公開される。
画家、写真家としても活動するパトリック・ボカノウスキー監督の長編映画第1作。あきらかなストーリーは存在せず、光と音による幻想的な映像と不可思議な登場人物たちが繰り広げるシークエンスから成る実験的な作品。
天井から吊り下げられた人形を延々とサーベルで突き刺す仮面の男、何度も床に落ちて割れる牛乳の壺、せわしなく本を探しては運ぶ図書館員の男たち……各イメージの撮影には古典的な特殊効果や複雑なセット、特殊合成などが用いられ、撮影や特殊効果、編集をあわせて5年の歳月が費やされた。
11月上旬、シアターイメージフォーラムほかで公開。