変わらない思いと変わりゆく街並み―今泉力哉監督×若葉竜也「街の上で」予告編

(C)「街の上で」フィルムパートナーズ

［映画.com ニュース］「愛がなんだ」の今泉力哉監督と若葉竜也が再びタッグを組む、下北沢オールロケ撮影で挑んだ映画「街の上で」の予告編が公開された。2人組バンド「ラッキーオールドサン」による主題歌「街の人」が流れる映像では、下北沢に暮らす主人公と4人のヒロインの日常がゆったりと切り取られ、友情出演を果たした成田凌の姿も確認できる。

河瀬直美監督作「朝が来る」が控える若葉が映画初主演を飾り、今泉監督（「mellow」「his」）が大橋裕之を共同脚本に迎えたオリジナル作品。穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚が共演した。

予告編の冒頭は、古着屋で働く主人公・荒川青（若葉）と、自主映画の衣装部に属する城定イハ（中田）の間に流れる、どこかくすぐったい空気をおさめた長回しでスタート。そして、青に別れを告げる川瀬雪（穂志）、古本屋の店員・田辺冬子（古川）、青に自主映画への出演を持ちかける美大生の監督・高橋町子（萩原）らヒロインたちの姿がみずみずしく映し出されていく。

自主映画への出演依頼という非日常的な出来事、出演後も何も変わらないように感じる日々、街の住人たちとの他愛のない会話、変わらない思いと変わりゆく街並み――。今泉監督ならではの優しさとユーモアに包まれた、青を中心とした群像劇の雰囲気が感じられる映像となった。

「街の上で」は、5月1日から新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。4月5日に、群馬で行われる第34回高崎映画祭でプレミア上映されることも決定している。