「このサイテーな世界の終わり」クリエイターが「パワーレンジャー」をリブート

2019年12月23日 15:00


「パワーレンジャー」の再リブートを企画
「パワーレンジャー」の再リブートを企画

[映画.com ニュース] 米パラマウント・ピクチャーズが、Netflixオリジナルドラマ「このサイテーな世界の終わり」のジョナサン・エントウィスル監督のメガホンで、「パワーレンジャー」の再リブートを企画していることがわかった。米バラエティが報じている。

日本が誇る「スーパー戦隊シリーズ」の英語版ローカライズとして誕生した「パワーレンジャー」は、人智を超えたパワーを授けられた平凡な高校生6人が、パワーレンジャーとなって巨悪と戦う姿を描いた子ども向けテレビシリーズ。1993年に全米放送が開始されるや社会現象ともいえる空前の大ブームを巻き起こし、95年と97年にそれぞれ、「パワーレンジャー」「パワーレンジャー・ターボ 誕生!ターボパワー」のタイトルでハリウッド映画化もされている。

2017年には、テレビシリーズの生みの親であるハイム・サバンが、米ライオンズゲートとタッグを組んで製作したリブート版「パワーレンジャー」が公開されたが、推定1億ドルの製作費に対して世界累計興行収入1億4200万ドルと惨敗したため、ライオンズゲートは当初の狙いだった新たなシリーズ化を諦めるだけでなく、映画化権も手放すことになってしまった。

米バラエティによれば、先ごろ映画化権を獲得したパラマウントは、大ヒットを記録した実写映画版「ピーターラビット」の続編「ピーターラビット2(原題)」の脚本家、パトリック・バーレイに脚本の執筆を依頼すると同時に現在、エントウィスル監督と契約交渉を進めているという。

昨年2月、サバンから「パワーレンジャー」ブランドを買収した米玩具メーカーのハズブロが、新設の制作会社オールスパーク・ピクチャーズのもと、パラマウントと共同で製作にあたるようだ。

サイコパスの少年と家出少女の波乱に満ちたロードトリップを、ブラックユーモアたっぷりに描いた人気ドラマ「このサイテーな世界の終わり」で脚光を浴びたエントウィスル監督は、共同クリエイターと制作総指揮を務めるNetflixの新ドラマ「I'm Not Okay With This(原題)」が、来年配信を控えている。

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