呪われた芸者が人を斬り殺す!鳴瀬聖人監督作「温泉しかばね芸者」がゆうばりで初上映

2018年3月16日 20:00


舞台挨拶に立った鳴瀬聖人監督
舞台挨拶に立った鳴瀬聖人監督

[映画.com ニュース] バカ映画集団「鉄ドン」に所属する鳴瀬聖人監督作「温泉しかばね芸者」が3月16日、北海道・夕張市で開催されている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」のオフシアター・コンペティション部門でワールドプレミア上映された。鳴瀬監督をはじめ出演の辻凪子、ナカムラルビイ、長野こうへい、錦織聡、主題歌などを手がけたひと:みちゃんが合宿の宿ひまわりでの舞台挨拶に出席した。

冴えない脚本家・村井実紗(辻)ら一行は、“呪われた芸者伝説”がある山奥の小さな村へ向かう。ロケハンするうちにアイデアが溢れ出てきた実紗は、驚異的なスピードで呪われた芸者のシナリオを書き上げていくが、同行していた製作会社の社長が殺害される事件が発生する。犯人はなんと、くだんの呪われた芸者。自分が書いたシナリオ通りに芸者が具現化し、思い通りに動くことを知った実紗は、日ごろの恨みを晴らすべくペンを走らせる。

大阪芸術大学出身で、本映画祭では3年連続上映を果たしている鳴瀬監督。今作への思いを「ジャンル映画についての映画。ジャンル映画って、ものすごく人が殺されるじゃないですか。『それって、どうなんだ?』と。こういうふうにすぐ死ぬのはどうなんだ、人の勝手な思いだけでというのを、この映画で描きたかった」と明かしたが、一方で「そういうのがわからないくらい、バカ映画になっちゃいましたけど(笑)」とぶっちゃけていた。

クランクイン間際にはひと悶着あった模様。辻は「一昨年の夏くらいにインだったはずが、前日に『撮れなくなった』と言われ、2月になり、クランクアップが5月に。散々でした」と振り返るも、「でも1回も『嫌だ』と思う瞬間がなかった」と充実の撮影風景をうかがわせる。呪われた芸者に扮したナカムラは「撮影からまるっと1年経って、皆さんにお見せすることが出来て感無量です」としみじみ語り、長野は「2月の撮影でしたが、僕はほとんどパンツ一丁で奈良の山を走る役。震えながら撮影していたのを覚えています」と苦笑した。

さらに、直後に上映される「ED あるいは (君がもたらす予期せぬ勃起)」は、大阪芸大出身の西口洸監督がメガホンをとっている。鳴瀬監督は「僕の1個上の先輩」と説明したうえで、「合わせて見てもらうと、『大阪芸大って変な奴らだな』」と話していた。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018は、3月19日まで開催。

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