“弁護士”福山雅治が“殺人犯”役所広司に惑わされる「三度目の殺人」ポスター&本予告

2017年6月30日 08:00


「三度目の殺人」本ポスタービジュアル
「三度目の殺人」本ポスタービジュアル

[映画.com ニュース]福山雅治役所広司が初共演を果たした、是枝裕和監督の最新作「三度目の殺人」の本ポスタービジュアルと本予告が初公開された。

本作は、是枝監督がオリジナル脚本で描く法廷心理ドラマ。裁判をビジネスと割り切り、勝ちにこだわってきた弁護士・重盛(福山)が担当することになったのは、死刑がほぼ確実な殺人事件。2度目の殺人を自供した容疑者・三隅(役所)と面会を重ねるが、供述が二転三転し、明確な動機を見抜くことができない。やがて、重盛は三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)との接点を気づいたことで、新たな事実に直面する。

「犯人は捕まった。真実は逃げつづけた。」というコピーが添えられた本ポスタービジュアルは、役に扮した福山、役所、広瀬の激しさと哀しみに満ちた表情が印象的。全員が頬に数筋の返り血を浴び、役所は鬼のような表情、福山&広瀬は呆然としながら何かに視線を注いでいる。返り血という共通のモチーフが何を意味するのか、ひとつの事件をきっかけにつながった3人の運命がどのように交錯していくのかが気になる仕上がりだ。

画像2

本予告では、深い闇を抱える三隅の供述に惑わされる重盛の姿が描きながら、「私も裁かれないといけないと思ったんです」と意味深な発言をする咲江の姿をとらえている。そして、咲江の「ここでは誰も本当のことを話さない」、三隅の「命は選別されているんですよ…理不尽に!」というセリフによって「必ずしも法廷は真実を解明する場所ではないという事実」と「人が、人を救うこと、人を裁くこととは何なのか?」という問いが浮き彫りにされている。

三度目の殺人」は、吉田鋼太郎斉藤由貴満島真之介市川実日子橋爪功も出演し、現代最高峰の作曲家・ピアニストと称されるルドビコ・エイナウディが音楽を手がけている。9月9日公開。

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