ラスベガスがハリウッド映画を積極誘致 「ハングオーバー!」が大きなきっかけ
2014年7月16日 12:15
[映画.com ニュース] 大ヒットコメディ「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」をきっかけに、ラスベガスの有名ホテルがハリウッド映画の誘致合戦を展開していると、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
今夏全米公開された「魔法の恋愛書」の続編「Think Like A Man Too」(ケビン・ハート主演)は、ほぼ全編がラスベガスにあるシーザーズ・パレスで撮影された。シーザーズ・パレスは、「ハングオーバー!」で大きくフィーチャーされたことをきっかけに宿泊客が急増。その後、運営会社のシーザーズ・エンタテインメントは、映画やテレビの誘致を積極的に展開。パリスやフラミンゴ、バリーズ、プラネット・ハリウッドという系列ホテルを含めると、昨年はドン・チードル主演のテレビドラマ「House of Lies」のロケ撮影やレッドカーペット取材など、計130本の誘致に成功している。
ライバルもシーザーズに追随しており、昨年公開された「ラスト・ベガス」と「グランド・イリュージョン」の撮影には、MGMリゾーツ・インターナショナルが全面協力。同社のステイシー・ハミルトン氏は、その理由を「映画ファンにラスベガスのことを常に意識してもらうためです。スターがラスベガスで面白い経験をするのを見ると、観客も似たような体験をしたいと思うようになりますから」と説明している。
シーザーズ・エンタテインメントのゲイリー・セレズナー氏も「単にテレビCMを展開するよりもずっと効果的です」と同意する。最近、ラスベガスのあるネバタ州は税優遇措置が施行されていることから、今後もラスベガスを舞台にした映画やテレビはますます増えそうだ。