「メタルギア・ソリッド」ハリウッド映画化の進行状況は？

［映画.com ニュース］　巨額の製作費が動くハリウッドでは、企画がスムーズに進行することはまれだ。特に、近年ではテレビゲームを原作にした企画が冷遇される傾向にあるという。

かつてマーベルの最高経営責任者として「スパイダーマン」などのヒット作を手がけてきた、映画プロデューサーのアビ・アラッド氏は現在、「メタルギア・ソリッド」「アンチャーテッド」「Mass Effect」という人気ゲーム3作品を映画化すべく準備中。しかし、いずれも映画化がいまだに実現していないのは、ゲームを原作とした映画でヒットとなったのは「バイオハザード」シリーズしかないため、スタジオ側が消極的になっているためだと米Kotakuに告白している。

それでも、隠された財宝をめぐる大冒険を描く「アンチャーテッド」に関しては、ヒット映画となる要素が詰まっているため、実現に最も高いとアラッド氏は言う。「メタルギア・ソリッド」についても、近日中にクリエイターの小島秀夫氏と打ち合わせを行う予定だというが、製作に入るのは早くても3年後になると想定している。

苦戦を強いられているアラッド氏だが、1990年代にアメコミ映画の実現に苦労した経験を持つだけに楽観的だ。「バイオハザード」に続くヒット作品が生まれれば、ゲームを原作にした映画化企画を取り巻く状況は一転するはずだと述べている。