新海誠監督「言の葉の庭」声優は入野自由＆花澤香菜　秦基博は「Rain」カバー

(C)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films

［映画.com ニュース］　国内外で高い評価を受けているアニメーション界の気鋭・新海誠監督の最新作「言の葉の庭」に、声優の入野自由と花澤香菜が出演することがわかった。また、圧倒的な歌唱力を誇る秦基博が、初めてアニメ映画のエンディングテーマを担当。新海監督のラブコールに応え、今作のために大江千里の「Rain」をカバーすることも決まった。

新海監督は「ほしのこえ」で鮮烈なデビューを飾り、前作「星を追う子ども」では不思議な音楽をきっかけに冒険へと飛び立つ少女を描き、日本国内にとどまらず韓国でも異例の100館以上での公開を果たした。今作は、新海監督が初めて取り組む「恋の物語」。これまでの作品では思春期の感情を繊細に描写してきたが、過去作では描くことのなかった感情表現にも取り組む。

物語の舞台は、現代の東京。靴、万葉集、日本庭園、雨をテーマに、靴職人を目指す高校生のタカオと歩き方を忘れてしまった年上の謎めいた女性・ユキノが、約束を交わすことなく雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、心を通わせていく姿を描く。万葉集の一篇から始まる“孤悲”の物語になるそうで、梅雨が明けようとしている作品の世界観とどのようにリンクしていくのかにも注目が集まる。

声優の入野は高校生のタカオ、花澤は謎めいた女性・ユキノに息吹を注ぎ込む。ふたりとも経験豊富な実力派で、入野は「星を追う子ども」「コードギアス亡国のアキト」「ちはやふる2」「遊戯王ZEXAL」、花澤は「サイコパス」「青の祓魔師」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」などに出演しており、新海監督が今作で描く瑞々しくもはかなげな“新緑”の季節とどのように対峙（たいじ）していくのか、目が離せない。

「言の葉の庭」（kotonohanoniwa.jp）は、5月31日から全国で公開。