重松清原作を映画化。友情が胸に染みる「きみの友だち」で一青窈が号泣
2008年7月10日 12:00
[映画.com ニュース] 直木賞作家・重松清の同名原作を「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」の廣木隆一監督が映画化した「きみの友だち」のプレミア試写会が、7月9日、東京・新宿の明治安田生命ホールにて行われ、廣木監督、主演の石橋杏奈と北浦愛、共演の吉高由里子、福士誠治、柄本時生、華恵、主題歌を担当する一青窈が舞台挨拶を行った。
原作は、第4回王様のブランチBOOK大賞を受賞するなど読者から熱い支持を受ける重松清の長編小説。映画は、交通事故の後遺症が原因で自分の殻に閉じこもってきた恵美(石橋)と幼い頃から病弱だった由香(北浦)の固い絆、彼女たちを取り巻く人々の日常を繊細なタッチで描いた青春ドラマで、本日登壇したキャストの他に、柄本明、田口トモロヲ、大森南朋らベテラン俳優陣が脇を固めている。
映画初出演にして初主演となる石橋は、自身の友だちにまつわるエピソードを聞かれると「福岡から上京する時、早めに空港に行ったのにそれよりも前にたくさんの友だちが空港に駆けつけていたことにすごく感動した」と話し、北浦も「友だちは時間と距離を超える」と友情について熱く語った。また、一青窈は「試写を見て号泣した。学生時代に戻って昔の友だちに会いたくなるような映画。友だちは雲のようにただそこにいる存在で、歌のキーワードにもなっている」と主題歌について話した。
柄本が「実はまだ映画を見ていない。皆が言うようにきっといい映画なのでしょう」と暴露する一幕もあったが、監督は「この映画が皆さんの友だちのような存在になってくれればうれしい」と集まった観客にメッセージを送った。
「きみの友だち」は7月26日から全国順次ロードショー。