トム・クルーズ勝負の主演作「ワルキューレ」が再び公開延期に
2008年4月9日 12:00
[映画.com ニュース] トム・クルーズ主演、ブライアン・シンガー監督の歴史戦争大作「ワルキューレ(Valkyrie)」の全米公開日が再び変更となった。
同作は、もともと夏の大作映画として今年の6月27日に全米公開される予定だったが、配給を手がけるMGMは製作の遅れを理由に10月3日に公開を延期していた。今回、MGMは「ワルキューレ」の全米公開を09年2月13日に変更したと発表。その理由を、「『ワルキューレ』という素晴らしい作品を配給できることを非常に誇りに思っており、最高の形で公開したかった」と説明している。
たしかに、09年2月13日金曜日に封切りした場合、月曜日が祝日(プレジデンツ・デー)に当たるため、大きな動員を期待できる。しかし、アメリカの映画界において、アカデミー賞狙いの良質な作品は12月末までに公開し、夏の大作映画は4月以降に封切りするのが定石となっているため、谷間に当たる2月公開を選んだということは、作品の仕上がりに自信を持っていない証拠ではないか、との憶測が流れている。
最新主演作「大いなる陰謀」の全米ボックスオフィス成績が1500万ドル(約16億円)という残念な結果に終わったトム・クルーズにとって、「ワルキューレ」が勝負の作品となるのは間違いなさそうだ。なお、「大いなる陰謀」は4月18日、日本公開。