ロマン・ポランスキー監督のスキャンダラスな人生が映画化!
2007年11月13日 12:00
[映画.com ニュース] 「戦場のピアニスト」(02)で米アカデミー監督賞を受賞しているロマン・ポランスキー監督は、ある事件のため、授賞式でもアメリカ入国が叶わなかった。数々の悲劇を監督し、自らもスキャンダラスな人生を歩んだ、そんなポーランド出身の映画作家ポランスキーの半生が映画化されるという。米ハリウッド・レポーター紙が報じた。
アマデウス・ピクチャーズのダミアン・チャパが製作・脚本・監督を務めるという、伝記映画のタイトルは「ポランスキー」。ナチのホロコーストに苦闘したポーランドでの少年時代、アメリカに渡ったのちの69年に起こったチャールズ・マンソンの信奉者のカルト集団による妻シャロン・テイトの惨殺事件、さらに13歳の子役モデルへのレイプ事件(ジャック・ニコルソン邸が舞台となった)により逮捕されて国外追放になりヨーロッパへ逃亡するまでの、壮絶な人生が描かれるという。
「あまりに強烈な人生だから、細心の注意を払って裁判所の記録や公式文書をチェックする必要がある」と語る俳優出身のチャパは、ずっとポランスキー監督の人生に惹きつけられていたという。「なぜ、誰も彼の人生を映画にしようとしないのか、常々疑問に思っていたんだ」
同作の撮影は来年1月に始まり、ベルギー、ポーランド、アメリカの3カ国にまたがって行われる。チャパは、60年代のポランスキー作品「反撥」「袋小路」「吸血鬼」で組んだポーランド人プロデューサー、ジーン・グトウスキー役で出演も果たすという。注目のポランスキー役やその他の配役についても、数週間以内に発表があるようだ。