巨匠チェン・カイコー、「北京ヴァイオリン」で来日

2003年3月4日 12:00


(左より)リウ・ペイチー、タン・ユン、 チェン・カイコー監督、チェン・ホン
(左より)リウ・ペイチー、タン・ユン、 チェン・カイコー監督、チェン・ホン

バイオリニストを目指す息子と、それを支える父親の絆を描く感動作「北京ヴァイオリン」のプロモーションのため、監督のチェン・カイコー、主人公チュンを演じた映画初出演のタン・ユン、父親役のリウ・ペイチー、ヒロイン役で監督の夫人でもあるチェン・ホンの4人が揃って来日、2月27日、Bunkamuraオーチャードホールビュッフェ(東京・渋谷)にて記者会見を行った。

監督は本作について「中国は今、豊かになりはじめ、大きな変貌を遂げているが、そのために精神面、文化面での犠牲も多い。人の絆も空疎になっており、この作品では改めて人の温かみの大切さを描きました」とコメント。また、演技経験のないタンを演出するにあたって「泣くシーンでなかなか涙を出さず、あらゆる悲劇的な気持ちを伝えたけれど、やっぱり駄目でした。あとは叱るしかないかと思ったけれど、私は逆に『君は実によくやっているよ』と褒めました。そうしたらポロっと泣いてくれました(笑)」と苦労話を語った。

そのタンは、会見の最後にバイオリンの実演を披露。集まった記者らは演奏に聞き入り、音楽が止むと会場は大きな拍手で包まれ、あたかもクラシック・コンサートのような雰囲気を作りだした。本作は、4月下旬、Bunkamuraル・シネマにて公開。

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