大手映画会社5社が、アメリカで映画のネット配信へ

2002年11月19日 12:00


MGM、パラマウント・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ユニバーサル、ワーナー・ブラザースの共同出資会社であるムービーリンクは、11日、オンライン上での映画配信サービスの試験運用を開始した。

スタート時に用意されたタイトルは約200。「サイコ」「ティファニーで朝食を」といった旧作から「ハリー・ポッターと賢者の石」のような新作まで、バリエーションに富んだラインナップだ。料金は、映画1本につき約2ドル~5ドル(約240円~600円)のペイパービュー方式。ダウンロードした映画は、再生を始めてから24時間以内なら何度でも鑑賞可能で、最長30日間ハードディスクに保存できる。ただし、利用できるのはアメリカ国内のみ。さらに、Windows98以降を搭載したマシンで、ハードディスクに2GB以上の空きがあることが必要で、回線は128kbps以上のブロードバンド接続、ブラウザもIE5.0以上にしか対応していないなど、ユーザーが越えなければならないハードルは低くはない。

パソコンでの映画鑑賞に対する需要の少なさや、ダウンロードに要する時間、画質・音質の問題など、クリアすべき課題は山積みではあるが、かつて音楽業界がナップスターなどのファイル交換ソフトによる違法コピーに大きな打撃をうけてきたことを鑑みて、ネット上に横行している海賊版の普及に少しでも歯止めをかけたいというのが目的。この試みがどこまで浸透するか、今後の動きに注目が集まっている。

※アメリカ国内からの接続のみ閲覧可能

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