華氏119のレビュー・感想・評価
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アメリカが糞だから日本もクソ
汚職大国のアメリカに追従する事実上植民地の日本。
ダメなところがだけを真似する腐った政治体制。アメリカにおいても、日本においても、希望はもはや何処にも残されてはいない。
監督の憂いは深い
マイケルムーアの憂いを見続けた。
びっくりすることが起きるものだ。
映画は、おそらくスナイダー知事を訴求する意図で撮り始めたが、トランプ氏が大統領になるという監督にとっては驚天動地の出来事が起きたため、急遽主題を「トランプ大統領を生んでしまったアメリカ」に切り替えたのではないだろうか。
いずれのネタも監督らしい突撃取材に精神でよい出来。さすがに多くの情報の羅列になった感は否めないが、トランプ氏だけではなく、サンダース氏をルールから外れたやり方で葬った民主党への批判も厳しい。
現在米国を追って二極化が進む(進んでしまっている)日本でも、底辺側を支援母体としようという政治家が出ず、野党総倒れ状態を見るにつけ、隣国の出来事と言っている場合でもないように思われる。
監督の憂いは深く深く、見終わった自分は疲れていました。
でも、観るべき映画かな。
権力は必ず腐敗する
本作品はイラク戦争を仕掛けたブッシュ政権を激しく批判した「華氏911」とは少しニュアンスが異なっている。必ずしも現政権の批判ばかりではないのだ。リベラルと期待されたオバマでさえ、圧力団体に屈して少数者を弾圧している。何故か。
アメリカは個人の自由と尊厳を謳う憲法を持ちながら、一方では大量破壊兵器を所持しているというジレンマの中にいる。世界の歴史は戦争の歴史である。武器を放棄すれば、戦争には勝てない。しかし武器は個人の生命や自由を脅かす。
人類に悪意が存在しなければ、武器は必要ない。悪意に対抗するために武器が必要なのだという主張は、一見正しいように見える。しかし合衆国大統領が就任式で誓う聖書には、そんなふうには書かれていない。右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ、上着を奪う者には下着も与えよとある。ハンムラビ法典のように暴力に暴力で応えることは、いつまでも負の連鎖を生み、人間は自由にも平和にもなることが出来ないのだ。
アメリカは日本よりもずっと複雑な利権の国である。エディ・マーフィが政治家になる映画「ホワイトハウス狂騒曲」の中で、議員になったエディ・マーフィが、この政策に賛成すればこの団体から献金がもらえる、反対すればこちらの団体から献金がもらえるというブリーフィングを受けるシーンがある。政治家になった途端に誰かの利益のために働くことになることは避けられない。肝腎なのは誰のために働くかというポリシーである。政治家は常に選択し続けなければならない。世界から核兵器をなくそうとした筈のオバマは、どこで選択を変えたのだろうか。
アメリカの憲法はいざ知らず、日本国憲法第15条第2項には「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と書かれてある。こんなことは書かなくてもわかりそうなものだが、公務員が国家権力を執行する役割を担っている以上、贈賄その他の利益供与を受ければ、必ずしも国民のためにならなくても、特定の誰かのために権力を濫用しかねないことの戒めである。権力は必ず腐敗するのだ。
政治家は選挙で選ばれた特別公務員だ。誰のために働かなければならないかは、憲法を読んだことがある人なら誰でも知っている。尤も、日本をトリモロスと叫ぶ暗愚の宰相は一文字も読んだことがないだろうから、知らない可能性が高い。
あまり大げさに取り上げられてはいないが、日本でも水道の民営化や種子法の廃止など、国民の生活に直接関わって、場合によっては身体や生命を危険に晒す恐れさえある政策が既に実施されている。日本は長いものには巻かれろ、寄らば大樹の陰という精神性だから、「お上のやること」に唯々諾々と従ってしまうところがある。
選挙にも行かず声も上げないでいると、利権を貪ろうとする悪意の人々に国が蹂躙されることになるのは自明の理だが、かといってアメリカのように高校生の演説に熱狂する姿もまた、ハイル・ヒトラーと右手を挙げるナチスの姿を彷彿とさせて気持ちが悪い。同調圧力というのは、それがどちらの方向を向いても全体主義につながるのだ。
実は中高生に観て欲しい
監督は、未来への警鐘と言うより、全てのジェンダーに『今を見つめる』事を、伝えている。政治や思想を語る事がダサくなってから20年位経ってしまった。その反省を、この映画を観て、みんな改めてみよう。
空気の作り方
マイケル・ムーアの作品は、いつも沢山の衝撃を与えてくれるのですが、個人的には今作が今迄の作品の中で一番衝撃的でした。
ミシガン州フリントの水道が、バリバリの新自由主義者であるスナイダー知事と友達のお金持ち連中に乗っ取られてしまった、これはある意味どの国でも起こっていることです。ただそれが新自由主義が吹き荒れた南米ではなくアメリカミシガン州だということ、水道代が高騰するだけではなく鉛が入っていてもずっと放置されていたこと、元の水道に戻すどころか「水は安全」という広告を出してしまうこと。恥ずかしながら、全てこの作品で初めて知ったことです。
私は以前、広告の講習会に参加したことがあって、その時の講義で広告業界の仕事は、「モノ」の宣伝もやるし世の中の「空気」を作り出すこともやると聞きました。世の中の「空気」を作る事を戦略PRというそうです。スナイダー知事の安全PRのシーンをみて私が思い出したのが、講義で聞いた「空気」の作り方と福島です。そういえば最近見た「ESSE」に、福島安全PRの広告が広告主東電で掲載されていたっけな。もしかすると「放射脳」とかいう言葉を作ったのもそのへんの業界だったりして。「政治の話するのタブー」とかいう、先進国ではありえない空気も戦略PR?
いやいや、東電は鼻から私の味方ではないのだけれど、私が最もきつかったのがオバマのパフォーマンスとフリントでのガチな軍事演習です。オバマが私達の味方だって思っていた事自体、広告で刷り込みされていたの??
さらに、民主党の大統領選予備選ではサンダースがいくつかの州で勝利したけど、民主党の「スーパー代議員制度(過激な候補を阻止する制度)」で阻止されたと。なんだか、都知事選の時の宇都宮さんと被らなくもない話ですが、民主党も金持ち優遇策を取らない候補は落とされるってことなんでしょうね。アメリカだけではなく我が国日本の政治もおかしいことだらけ、これっていうのも金持ち連中に仕組まれているのでしょうか⁉︎
広告や戦略PRが巷に溢れている世の中ですが、政治に対して「NO」と言う人達がこの作品には沢山登場します。そう、この作品は魔物も希望も登場するのです。私がとっても嬉しかったのは、行動する女性達や若者達がスクリーンに一杯映し出されていたことです。ここ数年のハリウッド作品で描かれている「勇ましい女性」「男性にとって都合が悪い女性」のリアルな姿が、華氏119には沢山出てきます。落ち込んでいる暇もないくらいの社会になってしまったんだから、行動することくらいしかやることはないというマイケル・ムーアのメッセージと、現実に闘っている人達から、前向きで強い気持ちを受け取りました。皆に観て欲しい作品です。
それでも日本より百倍マシなアメリカ!
ドキュメンタリーはちょっと難しそうと思ってましたが
マイケル・ムーアの作品は
思わず笑ってしまうとてもライトな入り口から
だんだんに問題の深刻さに迫ってゆく鮮やかな編集で
政治に疎い私でも充分理解できました。
トランプが大統領になってしまった!!
その瞬間、アメリカ全土が
「やってまった!!」状態で固まってる。
そこから、なぜこうなったのかを読み解く。
当時、日本のコメンテーターが全く語らなかった
(知らなかったのかもしれないけど)
実は底辺にはオバマの民主党への不信感などもあって
その上に、
テレビ等の泡沫候補いじりの悪ノリの結果であったこと。
そこから、それでも、
アメリカには新しい芽が育ちつつある!!
希望の光を最後に見せてくれている。
見応えがあります!
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
日本でテレビのワイドショーだけを観ていると
トランプの酷さだけを強調した番組が多すぎて
物事の本質をちゃんと報道している番組が
ほぼ無いように感じる。
日本もアメリカと全く同じ。
いや、日本はもっと深刻だと思う。
日本にはマイケル・ムーアも居なければ
正しい報道をマスコミ自体が完全に放棄している。
この映画のアメリカの記者のように
政府に踏み込んだ質問をしようとする記者を
日本は同業者の記者同士が排除しようとする。
そして、若い新しい芽を日本は完全に踏み潰してしまった。
できるなら、
今度はマイケル・ムーアに日本を取材して貰いたい。
そうすると日本は終わってしまうかもしれないね〜〜
あんまりニュースとかに興味無い人でも
例えば今の映画やゲーム世界で描かれているのものの
元ネタってこれなんだ!と言うふうに
理解が深まってよりいろんなコンテンツが
楽しめるんじゃないかな〜〜
一つはなれた隣の席に
まるで若い頃のマイケル・ムーアみたいな
白人男性が座って観てました。
時々もれる彼のため息が
事態の深刻さと滑稽さを示しているようでした。
@もう一度観るなら?
「タイムリーな問題なので今映画館で観なければ意味が無い!」
マイケルムーアの本気
アメリカであんな事があったなんて 知らなかった…水…日本でニュースになった? 余りの恐ろしさ 日本でもプルトニウムは飲んでも安全と言った東大教授がいたが…
日本との類似 また それは世界でも 民主主義の退廃は全体主義へと 独裁政治へと動いていく。
正直言うと Queenを見に行ったら満員だったので 空いていたこっちを観たのだけれど 多くの人に見てほしいと思った。
マイケルムーアの炎は消えていない というより 彼もこのbull s**tに目覚めたと
映画の中でも言っている「呆れたら 諦めたら終わり」…
そう 心の中の炎が消えたら終わる
民主とは民が主ということ 投票は権利でも義務でもある? でも 本当はその後をよく観る事 メディアがその役割を放棄してる時は特に
「信じる」のは宗教だけで十分
オバマでもトランプでも民主主義も全体主義も「美しい国日本」も救ってくれると思ったら それはカルト
誰かの掲げた星ではなく 視るべきは自分の中の炎
この「熱」を何処に向ければいいのだろう?
久々のマイケル・ムーア。やっぱ熱くなる。
単なるトランプ批判に終わらず、病んだアメリカという国家を重層的に分析する。そしてトランプが大統領に選ばれたという現実、彼の人種差別主義などに同調する人が多数いるという現実を提示する。
ナチス・ドイツとの対比も強烈で、観たあと気分が悪くなった方、落ち込んだ方も多いのではないだろうか。
敵は手強い。本当に厳しい。まさに「崖っぷちの民事主義」にエールを送るが如きムーア渾身の力作だ。
果たして今回の中間選挙でどこへ向かうのだろうか?
そして私の中に蓄積された「熱」を何処に向けて放てばいいのだろうか?
俺も職場のオカシオコルテスになる!
今度の米国の中間選挙では、アレクサンドラ・オカシオコルテスやイルハン・オマール等、今までなら考えられなかった顔ぶれの候補者が、民主党の下院議員として多数当選した。オカシオコルテスの前職はレストランのウェイトレスで、米国ではタブーとされる社会主義政策による格差是正を主張している。
イルハン・オマールもケニアの難民キャンプで生まれたソマリア系移民で、米国で必死に英語を習得し、イスラム教徒女性として初めて下院議員に当選した。日本のマスコミはトランプの一挙手一投足しか伝えないが、米国社会の底流ではこの様な変化が既に起こっている。
その背景を探る映画「華氏119」を先日観てきた。映画監督はご存知マイケル・ムーア。今までも数多くの映画で米国の暗部を暴露し、それに代わる未来を提示してきた。今回の映画も、かつて「華氏911」でイラク戦争の欺瞞を追及したのと同様に、米大統領選挙でのトランプ当選のカラクリを指摘したものだ。
移民国家の米国で、なぜ外国人排斥を唱えるトランプが大統領に当選できたのか?失業地帯のラストベルト(五大湖沿岸の斜陽産業ベルト地帯)で外国人に職を奪われる白人労働者の扇動に成功した、そもそも米国の選挙制度自体が大政党や多数派有利に出来ている等、理由は色々あるが、映画が焦点を当てたのは、前大統領オバマの裏切りだ。
ブッシュ共和党政権のイラク戦争や格差拡大への批判をバネに誕生したオバマ民主党政権も、年を経る毎に次第に右傾化し、国を牛耳る大資本や軍需産業に阿る政策を取る様になった。そして、それを批判するバーニー・サンダース等の党内左派を排除する為に、予備選挙の票を改竄する事までやってのけたのだ。
このオバマの裏切りに失望した1億もの有権者が次の大統領選挙で棄権に回った為に、票数では民主党クリントン陣営の方が300万票も上回っていたにも関わらず、大きな州の大統領選挙人をより多く獲得できた共和党トランプ陣営の勝利を許してしまったのだ。
その裏切りを象徴する事件がムーア監督の故郷ミシガン州フリントでも起こっていた。トランプが米大統領に当選する数年前に、ミシガン州では既にスナイダーというミニ・トランプみたいな人物が州知事に当選し、トランプさながらの独裁者として、富裕層を優遇し、批判勢力の組合弾圧に奔走していた。
ミシガン州知事スナイダーは水道民営化を推進し、故郷フリントの水道局を民間企業に売却。民間企業は儲け本位の経営に走り、設備のメンテナンスを怠った結果、水道水が有害な鉛で汚染されてしまった。その為、多くの市民が鉛公害で苦しめられる事になったが、知事は環境データを改竄し、この事実を隠蔽。
怒った市民は州知事を追及し、教師のストライキに合流。追い詰められた州知事は、何と政敵である前大統領オバマに救援を頼んだ。市民や組合にも影響力のあるオバマに宥め役を頼んだのだ。しかし、市民の歓呼に応え登場したオバマは、水道水の水を飲む事もなく、一方的に州の安全宣言に加担するのみだった。
まるで、昔の日本の足尾銅山鉱毒事件やイタイイタイ病事件を彷彿させる様な出来事だ。最近では福島の原発事故がこれに相当する。日本では、この様な事が起こっても、僅かばかりの補償金と引き換えに、事態の幕引きが行われて来た。当事者の刑事責任は問われず、逆に水道民営化が推し進められようとしている有様だ。
今の日本も米国と同じだ。安倍・福田・麻生のデタラメ政治、派遣村の惨状に怒った有権者が、せっかく自民党を下野させ民主党への政権交代を成し遂げながら、民主党の裏切りに幻滅し、再び自民党の安倍を政権に呼び戻してしまった。お陰で安倍はやりたい放題。モリカケに公文書改ざん、高プロ導入、消費税増税。
その挙句に、今度は水道まで民営化しようと企んでいる。電気代は別でも水道代だけは家賃に含まれている物件が多いのは何故なのか?電気やガス以上に水が人間の生存に欠かせないからじゃないか。それを企業の金儲けの道具にしてしまったら一体どうなる?
南アフリカでは1千万人が水道水を飲めなくなり汚染された川の水を飲んでコレラに感染。ボリビアでは水道料金の高騰に怒った民衆デモで政権が倒れる事態に。金儲けの為なら国民の命も水メジャーに売り渡そうとする安倍の、一体どこが保守の愛国者なのか?それでも日本ではいまだ安倍は安泰。
ところがフリントの市民や米国民は諦めなかった。如何に選挙制度が大政党や支配層に有利に歪められていようと、自分達に今何が出来るか追求する中で、市民や労働者の代表を政界に送り込む事に成功した。それが今度の選挙でのウェイトレスやソマリア難民、先住民出身の下院議員、同性愛者の州知事当選だ。
トランプみたいなトンデモが大統領に当選した直後は、米国も日本と同じだと思ったが、やはりそれでも民主主義の伝統は生きていた。マスコミはトランプ批判の矛先を緩めなかった。麻生に少し脅されただけでもう何も言えなくなる日本のマスコミとは大違いだ。
日本では未だこの様な動きは国政では見られない。しかし地方レベルでは確実に広がっている。それが相次ぐ反原発知事の誕生や、国の米軍基地押し付けを今も拒否し続ける沖縄県知事選の勝利だ。京都の大山崎町長選では立憲民主党まで抱き込まれる中でも市民派が勝利した。決して諦めてはならない。
今度の米国中間選挙で下院議員に当選したオカシオコルテスも、前職は一介のウェイトレスだった。それなのに、健康保険制度すら「アカ」と忌み嫌い、オバマケアすら拒否する国民相手に、「民主的社会主義」による格差是正を主張して堂々当選を勝ち取った。
銃乱射事件に遭遇し、トランプ政権や全米ライフル協会相手に銃規制を訴えるエマ・ゴンザレスも現役の高校生だ。俺も、国会議員は無理としても、今バイトとして働いている職場の「オカシオコルテス」ぐらいにはなれるかも知れない。どんな人間も、希望を捨ててしまったら、もうそこで終わりだ。
こんな監督日本にも欲しい
トランプ大統領の悪いところをバッサバッサと切っていくのではありませんでした。
トランプで視聴率をかせいだテレビ局、民主党時代から戦争し続けていること、空洞化した内陸、、そして希望を持ち続けてきたムーア監督自身にたいして、考え直す視点でした。
日本人は知らないような監督の出身地の水の汚染問題や、トランプ大統領がなぜそもそも大統領になろうとしたのかなど、全く知らなかった具体的エピソードが見られます。
また、銃規制抗議をする高校生たちが大活躍しますが、ほんとに力強くて頭が下がりました。
ちなみに映画の中で立候補したところだったムスリムの女性候補がちょうどこのあいだの中間選挙で勝利したので、タイムリーでとてもびっくりしました。
マイケル・ムーア初鑑賞。 事実だとしたらオバマ大統領のパフォーマン...
マイケル・ムーア初鑑賞。
事実だとしたらオバマ大統領のパフォーマンスにはがっかりしますね。
銃規制、汚染水道問題、トランプ大統領、と3つの問題を取り上げてますが、トランプだけに絞った方が良かった気がします。
思っていたよりも…
反トランプさんでは無かったです。
トランプ大統領を生み出したアメリカの社会システムが問題って事でしょうか。
日本からトランプさんを見ていると、非常にまともで世界を良くする事を実行しているので支持したいです。
ディープステートに敗けないで下さい。
信じられるものが欲しい
政治家は、弱い立場の人の視点に立って、その意見を尊重し、後押し、夢を持てる社会を目指すのが仕事のはず。特に民主主義先進国とされるアメリカは自由と平等を変わらない理念の中ではぶれるはずもない。
しかし、マイケル・ムーアが映し出した現実はひどいものだった。右も左も、民主党も共和党も、議会も知事も大統領もみな嘘ばかり。選挙に勝つための行動が全てを優先している。
それでも民衆のデモが制度を変えた事例に触れると、少し羨ましくなった。特にみんなの団結こそが社会を変える唯一の方法に思えた。
それにしても銃規制の重要さを訴えた高校生の言葉には涙が溢れた。この映画、とても説得力が高く、日本に住む僕でも忘れてはいけない映画だと感じた。
今のアメリカと、昔の歴史を学べる。
昔、華氏911 見て、戦争の裏側に衝撃を受けました。
今回の話は、トランプ政権が生まれる前にさかのぼり、
どうして、あのような方が大統領になったのかのか、
いろいろな角度で、民主主義の崩壊と、独裁政治の
歴史を紐解いてくれます。良くも悪くも偏っていますが、
ニュースでやらないことを、色々知ることができます。
個人的に利益優先で進めたことで、起こったフリントの
水道問題は衝撃的でした。アメリカって、こういうのを
許さない正義の国と思ってたんですがね。やっぱ、お金
が絡むと、どんな人間も駄目なんすかね。政治家って、
責任から逃げる仕事なのかな👿
他人事じゃない
一つのテーマを順序だててゆっくりと進めるのではなく、いくつかの事柄をあまり整理せず流していく感じ。現在の混沌が表れているようで良かった。
夜中の街中でいきなり軍がっていうの本当なのか。イカれた国にしても、さすがにこれはすごい。そして事件自体とは別に、この事が世間に知られていないというのがさらに恐ろしい。米国国内で広く報じられていないのだから遠い他国の私達の耳に入ってくるのは難しい。報道の重要さを痛感する。
そして水問題。これはまさに今現在の日本にある危機。普通にある物がそうではなくなり、多くの国民が苦しい状態に陥る。日本もそういう国になっていく。
ものすごく大きな事だと思うが世間の大事にはなっていない。これも問題自体以上に怖い。
政府が好き勝手やっても多くが無関心の日本。報道が弱く、国民が年齢関係なく個人個人、口を開いて動き、大きなうねりになっていくという事がないこの国のほうが他国よりも未来は暗いのではないでしょうか。
今、最も見るべき一本
ドナルド・トランプが米大統領に就任した2016年。
一時的に衝撃を受けたものの、いつの間にか数々の暴言にも慣れてしまい、聞き流しがちになっていた。
しかし、その間にもアメリカは、民主主義崩壊へ歩を進めていた。その姿は明日の日本にも重なる。
映画の中では、汚染水を飲まされ続ける市民や銃の乱射の被害者たちが訴える。特に同世代である高校生らの気概には圧倒された。しがらみがない今だからこそできることもあるかもしれないと考えさせられた。
また、トランプ政権は何度もナチス政権と重ねられており、憲法に頼って安心していては当時の二の舞になってしまう。
今なら間に合う、とマイケルムーアは言う。
全て奪われてから後悔しても遅い。
民主主義崩壊を目の前にした今、最も見るべき一本!
伝えたいことは伝わる
中間選挙に向けて投票を促す映画だけど
ホント勉強になる。そもそもの制度が狂ってる選挙だけど、諦めて投票しないことが悪だと痛烈に批判された。
日本こそこの状況。これは日本人こそ見るべき。日本版作ってほしい。プチ鹿島さんあたりやらないかなー
もっと斬り込んで欲しかった
正直、少し期待はずれかな。
いまだにマイケルムーアの最高傑作は『ボーリングフォーコロンバイン』だと思う。銃規制への斬り込みは凄かった。チャールストンヘストンへの直談判は観ててハラハラ。
今作はそういう意味では消化不良。留守中に門外から放水したってドッチラケだし、その後日談さえ無い。トランプにしたってね、遠巻きに言い放ってるだけ。パワー無くなったなあ。まだ『華氏911』のブッシュ攻撃の方が説得力あったし見応えあった。トランプやトランプファミリーにもっと焦点当てて、ガンガンやって欲しかった。スキャンダルとかね。
まあ、オバマ終焉から現在にかけてのアメリカで起こってる事で、知らなかった事もいくつかあってそれは勉強になったし、オバマやヒラリーさえも駄目だとしてるのはなかなかだったが。
トランプをヒトラー呼ばわりは、少し行き過ぎかと思った。
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