2重螺旋の恋人のレビュー・感想・評価
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自分の中の他人に支配された自分...⁈
精神科医ポールと女性患者クロエのサスペンスラブストーリー。猜疑心に駆られたクロエの振舞いが謎を益々深める格好になっていて観る者を惑わせ正直言って難解。最後のどんでん返しは謎を解く鍵だったのでしょうけれど、ジグソーパズルの最後のピースがどうしてもしっくり嵌まらず、ちょっとモヤモヤ感が残ったかな。これを面白いと思えるかどうかで好みが分かれるかも知れません。
ドキっとするシーンも有り、少しホラーな所も有り。 オチは分かったよ...
ドキっとするシーンも有り、少しホラーな所も有り。
オチは分かったような分からないような、全てが明らかになる訳ではないですが、雰囲気好きです。
上質とは言い切れない
精神疾患の症状を持つ主人公なら、あべこべな繋がりでも、何でもでもありになってしまう…。
ストーリーがもう少し整理、解決されていれば最高だったのに。しかしながら、流石はオゾン監督。配役と演技、撮影はピカイチ。美しく興味深いサスペンスでした。
基本的に、オゾンの作品のセンスは好きだよ。
☆☆☆★★ オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど) 《弟の...
☆☆☆★★
オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど)
《弟のモノは俺のモノ!》
主人公の女性が嵌る禁断のエロ(≧∀≦)
ちょっとエロが苦手な人は困ってしまうかも。
更に、終盤には少しだけグロい場面も有り。謂わば、オゾンの超ど変態妄想大爆発映画。
冒頭の眼のアップから螺旋階段への移行。
彼女が働く場所が美術館。
隣人の老女のよう家には剥製が有り…と。前半はヒッチコックの諸作品の影響が有るのかな?…と思っていたら。終盤は一気にクローネンバーグの世界へ!
思わず仰け反ってしまったぞい(^^;
双子の不思議さ…をサスペンスにしているのですが。
この映画を例えて、=を双子として考えたならば。=がグニャグニャと絡み合い螺旋状となり進んで行った場合。果たして線の上と下は現在どちらが上で、どちらが下なのか?と、言った感じのサスペンスでしょうか?
これをもっと分かりやすくする為に、プロレスに例えると…。
=をブラックハーツさんコンビとします。
ブラックハーツさんがコンビで場外乱闘の時に、腕を組んでグルグルと回る。
さあ。さあ。さあ。果たしてどちらがどちらでしようか?状態!と言えば分かり易いか?
アナウンス「お気をつけ下さい!」
尤も、ブラックハーツさんがどんなに場外で頑張ってグルグル回ったところで。ハンセンに椅子でおもいっきり頭ガツンと叩かれて、みるみるうちに覆面がどす黒くなり。どちらがどちらか丸分かりになりながら。それでも必死に2人で「イ〜ツ!」…とポーズを決める姿には、哀愁が漂い過ぎて涙を誘うモノが有りましたけどね…って、一体何の話をしてるんだ俺は\(//∇//)\
アナウンス「モノを投げないで下さい!」
だって〜!最後の最後の展開に、オゾンのしたり顔がチラッと眼に浮かんで来てしまうんですよね〜!
いやいや!何となく予想出来る人には、予想出来ちゃうから監督!
でも決して作品自体は【とんだ一杯食わせ者】では無いので、どうかご安心を^_^
ジャクリーン・ビセット様〜!(おやじの叫びっス)
2018年8月8日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
良質なサスペンス
後半に向けてどんどんテンションが上がり、ぐいぐい引き込まれていき、ラストは震え上がった。ちゃんと盛り上げてくれる映画なので身を任せていればいい。どこまでが夢で現実なのか、真実なのか嘘なのか、回収されない伏線もあったり、隣のおばちゃんの思わせぶりな感じは何だったのか等々何かと疑問は残るが嫌なモヤモヤは残らない、フランソワ・オゾンの辣腕とマリーヌ・バクトの美しさに浸れる良作。
ショッキングなカットもありつつ、エロティックも
おっさんの観客が多いな、と思ったら……「17歳」の時と一緒で笑う。
だが猫やマンションや診察室の装飾、ヒロインのファッションとヘア、センス良く物語に意味の与えるセンスだったりで素晴らしい。
ヒロイン、17歳の美しさとは全く違う生き抜いている美しさを感じた。
ストーリーも色々捻って紐解いていく楽しみがある。ただヒロインへの共感は‥…難しいだろうな
うーん、好みがわかれそう
謎の腹痛で双子の精神分析医にかかる主人公。現実と妄想(であろう)シーンが混ざり、オチは良かったけど「じゃああれはなんだったんだ」と思わせぶりな要因も含めて完全には腑に落ちない。けど理解を深めたいと思うほど好きな映画でもないかな〜。すいません。
スタイリッシュな映像だからこそ、、、
スタイリッシュな美術と美男美女のエロ怖い映像に、ある意味癒されました。だって、核となるテーマがあまりにも鋭角的でぞくっとして救いがないから。あの、同じフロアのおばさまも、なんか裏で繋がってんじゃねーの?の消化不良もありました。けど、主人公の25歳、いい女だ。(ちなみに私は50代のおばさんです)日本人の女(の子)はどんだけ子どもっぽいんだと思いました。
双子の神秘に迫るミステリー
フランソワオゾンの新作ということで楽しみに視聴。
主人公のクロエが謎の腹痛から精神科医をたずね、後にその彼と結婚するのだが、彼とそっくりな精神科医に出会い、、という話。
冷たさのただよう画面進行、ここまでいく?という極めてオゾンらしい興味関心に突き進んでいき思わず笑ってしまうようなストーリー展開、猫のくだり、緊張しすぎて最後はハッピーで終わって欲しかったのにあのガラスとか。。。いつものような主観的なストーリーに引きこまれ、共感などはないが、遊び心豊富な作品で面白かった。
双子という存在の不思議さ、何故それが双子ぬえなのか、私だってそうなのでは、という目の付け所になるほどなぁと。何かをきっかけになのだろうが、こんな話を創作できるのはすごいのひとこと。
主人公の女優さんが美人。顎がきゅっとして。
どこまでが現実?
各所に伏線が張られていて、メタファーも多く、どこまでが現実で、どこからが妄想なのか…。
観ていて、落とし所が見つからず、最後まで飽きさせず、そういう意味で面白かった。
そして、最後は、あぁ、こういう落ちね…って納得だが、もう少し、映像的にひねってくれても良かったかも?
いわゆるハリウッド映画にない雰囲気も楽しめました。
もう一度観たいとは思わないけど、この監督、俳優、女優さんの作品は観てみたいかなぁ。
太陽と北風
確かに2重螺旋。
現実と非現実の区分けがされないので、ぐるぐる廻る思考を弄ばれている気持ちになる。
メインの3人はもちろん、隣人のおばさんもなんだか不気味に見えた。飼ってた猫の剥製を部屋に飾るかね…
ポールとルイの、太陽と北風のような正反対ぶりが面白かった。
見た目が似ているってだけでなく、同じ胎内で同時に育ち同時に産まれる双子というものに何か神秘的な魅力を感じてしまうのは分かる。
双子の友達とか別に普通なんだけどね。
大きな現実のポイントは解明するけど、結局真実は有耶無耶なままで、それでもクロエは選択した結果を生きていくんだろうな。
感情を揺さぶられることはなかったけど全編通して感じる気持ち悪さが心地良くて楽しめた。
瞳の中の光や割れる鏡や攻めた濡れ場など強い印象の残るシーンが多かった。
映像が非常に美しくて好き。クロエの職場が美術館なので洗練された映像を無理なく楽しめる。
サイコー
精神分析をテーマにした映画にふさわしく、多くの場面に鏡が登場し、要所で叩き割られる。レフン監督の『ネオン・デーモン』を連想する。
原因不明の腹痛から精神分析のカウンセルを受ける25歳の女性クロエと、双子の精神分析家、ポールとルイとの三角関係が描かれている…はずだが、映画の中の現実界の出来事とクロエの妄想は混沌として混ざり合っていて、ほとんど区別がつかない。クロエの無意識の欲望が、ポールとルイの双子に投影され、外からは見ることのできないクロエの想像界のストーリーが、倒錯した官能をまとってグルグルと回りながら進んでゆく。
他人の頭の中の現実を覗き見る恐ろしさと、その背徳的な享楽を味わった。
ホラーなオゾン
マリーヌ・ヴァクトは『17歳』の後に俳優を続ける気はないみたいな事を言ってたと思ったけど‥大人になったな。
相手役の二役も上手い。
中盤の〇〇に襲われるシーンとか、猫のおばさんとか、寝たきりの〇〇とか、今回はゾクッとする演出が多い。
構成的にはいつものオゾンで、気持ち良く騙された。
ブローチ
精神疾患による腹痛の治療の為に掛かった精神分析医と恋愛関係になった女性が街中で見かけた性格が正反対の彼氏の双子の兄に惹かれハマっていく話。
自分のことはあまり話さず人の話を静かに聞く優しい弟、しかしながら余りにも自分のことを話さない為不信感が募る。
他方の兄は同じく精神分析医者というがワイルドを通り越して最早自己中で、そこに惹かれて二股を掛けるというビッチな主人公。
幻覚だっり夢だったり三毛猫の件だったり医者のリアクションだったりでB.J.的なネタの想像がついて、さあどうなるのかと思ったけど…。
何故かエロスを感じないベッドシーンの数々だったり、同じ様なシーンの繰り返しだったり、説明的だったり勿体つけたり有耶無耶だったり。
それが狙いとはわかるけど、途中で想像が出来てしまったらダルいしハッキリしないしで面白くない。
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