リアルのレビュー・感想・評価

医者に頼みもう一つのルポライターという人格を追い出す解離性障害＝二重人格障害を持つカジノオーナーの話。

妙にイキっていて終始ガムをクチャクチャいわせて咬んでいるチンピラ感丸出しの主人公。

ギャングに利権を迫られるとか二重人格とかいう設定は良いけれど、植物状態の瀕死の人間に片方の人格を移すとかマスクがとうとかドラッグがどうとか終いには二人になっちゃうし、何をみせたいのかわからない。
幻視だから何でもあり？
しかも永久に増殖できちゃうってことか？

シリアスにカッコつけた雰囲気だけで空っぽな主演のファン向けの作品という感じ。

どこからが幻覚でどこからがリアルなのか、若輩者ではありますが自分なりに監督の意図を考えながら鑑賞しましたが、正直監督の自己満足な部分は否めなかったと思います。
最初に出てきた暴力的な人格と、その後リハビリ担当の看護師同席のところゴムを噛みながら精神科医のカウンセリングを受けていた時の人格は精神科医の会話から別人格と判断していたのですが、その後この二つの人格は一緒になってしまっていて腑に落ちなく…(勘違いだったらすみません)
監督の意図は結局リアルとは？ということを問いたかったのか…複数回鑑賞すると理解できるのか…
ただ、スヒョンさんの演技に対する真摯な姿は見られるので、内容については考え過ぎず鑑賞する分にはファンの方々にとってはいい映画だと思います。