孤高のメスのレビュー・感想・評価
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金も名誉も関係なく、ただ目の前の患者を救うことだけを考える医師。 ...
金も名誉も関係なく、ただ目の前の患者を救うことだけを考える医師。
手術中に演歌を流し、都はるみが大好き。
都はるみの曲を流すことを反対され、むくれてしまうという人間っぽいところがあるのもおもしろい。
日本の法律では認められていない脳死肝移植に挑むのがこの医師らしいところか。
刑事訴追されるかもしれないし、患者を死なせてしまったら殺人の罪を問われるかもしれない。
そんな難局も淡々と乗り越える。
間違いなく良作だ。
30分で映画が終わってしまっている
ふてくされたような、感じの悪い主人公・・・ある日、赴任してきたヒーローの行動によって目から鱗が落ちる・・・という部分で映画が終わってしまっている。 後は単なるエピソードの羅列。 クライマックスに登って行くクライシスも 内面的葛藤もなく、 ただ主人公たちの周辺のエピソードの積み重ねで語られているだけ。 映画脚本として大失敗している。 退屈で見ていられなかった
WOWOWと全く違う
タッキー主演のWOWOWでの同作の出来が良かったので映画の方も見てみたが、脚色のあまりにも違いに驚いた。話の骨子は脳死肝移植なのだが、映画の方は夏川結衣演じる看護師の目を通して物語は進行し、堤真一演じる当麻医師は都はるみ好きの変人医師のような扱いだ、何かで問題を起こして干されている成宮寛貴も出ていた。話としては良くある話でわざわざ原作を読もうという気は起こされなかった。
王道の安定感。
医療ドラマの王道。
どこかで観たことある話。王道だから。
でも、いい。役者がいい。
堤真一の安定感。安心して観られる。
この監督はいい。空気感がいい。
重いけれど誠実で、少しもわざとらしさがない。派手さはないけれど、訴えるものがある。
『孤高のメス』
夏川結衣。言わずもがな芯の強い母親役をやらせたらちょっと右に出るヤツはいない。
安藤玉恵の対比もナイスでした。
でんでん、徳井優、平田満、生瀬勝久、松重豊、堀部圭亮、もっと見たかった。
手術後の余貴美子の演技がこの映画を最後にキュッさせる。
手術シーンがこれほどリアルとは思わなかった。凄かった。
人間ドラマと医療現場の問題提起をうまくまとめた
総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 65
医療現場の実態にあるたくさんの問題。医師を確保するための系列構造、病院内での権力争い、患者をたらいまわしにする制度、倫理観に欠ける医師は部下にも患者にも態度が傲慢なだけでなく自分の不正を隠し、その中で臓器移植という大きな主題まで扱う。そのようなたくさんのことが詰め込まれているのだが、物語の流れの中で滞ることなく自然にそれらを練りこんでいたと思う。一つ一つのことにあまり唐突な感じがしないまま一連の事柄として次々に登場させられていた。
看護婦を通して見た医師の人柄の描き方によって、医師が生き生きと魅力的な存在になった。それと同時にその看護婦もまた、ただ仕事だからしていたものが生甲斐を持って仕事をするようになり、存在感が出てきた。また手術の場面をはっきり映して臓器や患部に手を下していくのは、ただの「医療行為をしている」から、「技術を持った医師が患者のために汗を流している」という雰囲気が直接伝わり良かった。取り出されたぼろぼろの臓器が健康なものに取り替えられ、それに血液が流れ機能していくのは、生命というものを感じさせる。
ただ登場人物は「白い巨塔」同様にあまりにいい人と悪い人がはっきり分かれすぎていると感じる。また法律施行以前の臓器移植にたいしてもっと悩んだり問題に直面する部分を描いて欲しいとは思った。下手すると医師免許を取り上げられて刑務所暮らしになるかもしれず、自分だけでなく周囲の人も巻き込んで多大な迷惑をかけ、さらに手術に失敗すればもっとひどいことが待っているだろう。そのあたりの事情は多少は描かれているものの、ちょっとあっさりしていたように思う。
医療に関して考えされられる作品
堤真一をはじめとしたキャストの演技も素晴らしいが、
作品自体が、現代の医療に関する問題点を考えさせられる名作だと思う。
医師であるかにかかわらず、どんな仕事であっても、
常に自分の信念をしっかり持つ事が大事であると感じた作品だった。
またこのような作品に出会いたいものだ。
医者、もしくは目指す人はこの作品を観るべし!
世の医療の在り方を問う作品、意外と名作でした。
なんせ、オペシーンの堤さんは漫画のシーンに凄く合ってる。
よくぞ、映画化と言うくらいににはまっている。
少しすっとぼけた、しかし真面目な人物を演じさせたら
堤さん、右に出る人いないですね。
ある意味快演技です。
テーマ、テンポ、絵面、音楽、キャスト、全て良かったです。
心にずしんとくる、メッセージ性の高い映画でした。
世のお医者さん、それを司厚生労働省の人も合わせて
観た方がいいとおもうぞ。
孤高のメス
堤真一、夏川結衣スバラシイです。
当時の医療現場の雰囲気もよく出ていると感じます。
信念を持ち、いつもひた向きに、地道に努力する。人にも優しい。自分にないところばかり突かれて、とても痛い!
先日地上波で観ましたが、とても良い映画でした。特にお別れの最後のラストシーンが胸いっぱいな感じで、想いを伝えるってこともまた素敵でした。
こういう、ひた向きに生きるってありだな、努力次第で出来そうだな、かっこいいな、という気がしました。明日から地道さを意識してガンバロ...。
みいってしまった…
あまり期待せずに鑑賞したんですが、かなりみいってしまいました。古臭い演出ではあるんだけど変な遊びはあまり入れず純粋にストーリーに集中できる映画。医療のことはよくわからないけど、人の命のことってほんとうに難しいんだなと思う。でもしっかりとした意思を持ち自分のやれることをやることをする当麻先生はかっこいいと思った。
堤真一は舞台の方がいい
留学帰りで田舎の市立病院に赴任した医師。
彼は患者のことしか頭にない。
彼を呼んだ市長は彼に惚れこみ、自分の娘と見合いをさせる。
しかし、市長から「これは見合いだ」と言われても、
「どなたとどなたの見合いですか」と言う彼。
医療以外目に入らない。そんな医者いるのかな。
彼はオペ中に演歌をかける。「手術は忍耐強く、
コツコツやらなければならないから、演歌があっている」と言う。
「それに都はるみは日本の宝だ」と。
看護婦に「オペに集中できないからやめてくれ」と言われ、
多数決の結果、オペ中の演歌は禁止となる。
脳死肝移植のとき、演歌禁止を提案した看護婦から
「思う存分どうぞ」と言われ、医師の選んだ曲は都はるみの
あんこ椿は恋の花。
みんなには曲が聞こえていたのだろうか。
おそらくオペに集中して聞こえていなかっただろう。
その歌は音波として体を包みこんでいればよかったのだ。
オペシーンをみるとやっぱり病気はしたくないと思う。
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