ダンス・オブ・ダスト

劇場公開日:

解説

容赦ない自然の中で生まれる少年と少女の切ない愛を、ほとんど台詞を排して詩的に描く。監督・脚本・編集は「ぼくは歩いてゆく」のアボルファズル・ジャリリ。1992年に製作されたものの封印されており、98年にようやく公開となった。98年ロカルノ国際映画祭銀豹賞、審査員賞、同年東京国際映画祭アジア映画賞、同年ナント三大陸映画祭監督賞受賞。

1998年製作/75分/イラン
原題または英題:Dance of Dust
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2001年6月23日

ストーリー

強い風が吹きすさぶ砂漠の村。11歳の少年イリア(マームード・ホスラヴィ)は、村人たちと一緒に日干し煉瓦を作って暮らしている。ある日、村に季節労働者たちがやってきて、その中に自分と同じ年頃の少女リムア(リムア・ラーヒ)がいることに気づく。やがて二人は心を通わせ、リムアは自分の手形を焼きつけた煉瓦をイリアの家に置いていく。イリアにとってそれは大切なものとなるが、2人の様子を危ぶんだイリアの母は煉瓦を井戸に投げ込んでしまう。その日から、リムアは原因不明の重病にかかる。イリアは祈祷所からお守りを盗み、リムアの回復を願って土に埋めるが、いっこうに良くならない。やがて雨季の到来、季節労働者たちが帰る時期。リムアは家族と共に駅へと向かう。イリアはお守りを掘り起こし、リムアにそっと渡す。そして人影のなくなった村で、イリアはまたひとりぼっちになるのだった。

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