劇場公開日 1995年3月4日

ニュー・エイジのレビュー・感想・評価

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4.0今ならわかる あの時代とあの人達

2019年5月4日
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New Age とは 1960年後半頃、アメリカ発信源の
霊の進化論を唱えた思想であり、この映画は
それにより「自己意識運動」に染まった人々を描いている
(シャーリー・マクレーンが 自伝的著作で、この思想を世界に 広めた)
映画は そんな世界を 皮肉を込めて、描いている

わりかしセンスの良い いけてる(自己評価は高過ぎ)
カップル、キャサリン&ピーターは 不動産投資に失敗し、本業でも失業する
セレクトショップを経営するが、これも失敗
(商売というものも 解っていない… )
結婚生活も上手くいかず、二人共 愛人を作る
(刹那的で 享楽的、また運命論的である)

崩れゆく 生活と自信… スピリチュアルなものや
怪しげな秘密クラブに逃避したり…
(これらも movement の一端である… )
メンタル崩壊だが 死にきれない二人

結構、痛烈だが「自分探し」経験者としては
「冷や汗もの」でもある
(自己啓発も その系譜)

主役二人も お洒落だが 浅はかで、私は キャサリン(ジュディ・ディヴィス)の着る ダナ・キャランや イッセイミヤケを 懐かしく見た
二人のプール付き豪邸や 親父さんの家の ロケーションも 見処

それらで 彼等の崩壊は 救えはしないが…

New Age の源流は 神智学、スピリチュアリズム、
グノーシス的神秘主義 等々で、多様な文化盗用とか 寄せ集めの疑似セラピーなどとも 批判される

最後に、自分を知る、自分らしく生きること、を追求したピーターが それらを利用した怪しげな
詐欺グループのリーダーに 収まってしまうのは、
ブラックジョークである

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jarinkochie