殺したい女のレビュー・感想・評価

　ストーリーがとても面白くて、登場人物も愉快で楽しい。主人公が金をケチって誘拐犯が困り果てるところが面白い。急にシリアルキラーが現れたと思ったらあっさり死んで一体なんだったんだろうと思ったら、展開で死体が必要だったようだ。

　人類が史上最もダサかった80年代の大金持ちの家がひどいセンスで見るに堪えない。誘拐犯の妻のデザインする服もひどい。音楽もひどかった。

総合:65点 （ ストーリー：55点｜キャスト：75点｜演出：70点｜ビジュアル：70点｜音楽：65点 ）

　妻の父親の財産目当てで結婚したのに、死にそうだった父親が死なずにちっとも財産が転がり込んでこない。待っていられないので自分で財産を築いてしまった。そんな時に妻が誘拐されて殺すと言われて大喜びするという腹黒い夫を、ダニー・デビートが演じるとやはりはまっている。だが被害者だったはずの妻はベド・ミドラーで、強くて感情的で肝が据わっていて行動力があり、ダニー・デビートに負けないかそれ以上に存在感があった。
　内容はお馬鹿だが、出演者が魅力的で楽しめた。誘拐をした元々被害者で小市民な夫婦も、ベド・ミドラーと気が合って利害も一致して組めたことでめでたしめでたし。