劇場公開日 1972年4月15日

好奇心のレビュー・感想・評価

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4.0レア・マッサリの魅力 > タブー ?

2021年10月3日
Androidアプリから投稿

マルの幼少期をモデルにしているみたいで
頭と体と心のバランスが悪かったであろうことは予想される

早熟で繊細で心雑音ありと判断されるローラン
(ブノワ・フェルー)の異性への関心の空回りみたいなものが、とんでもないことに

子供に惜しみない愛を注ぐ
イタリアの〈肝っ魂おっかあ〉の伝統みたいなものを
母親(レア・マッサリ)に感じた

しかし、異国で
(子供以外の)愛無しには生きられない… と
悲しみに沈む彼女の心根はとても弱く寂しいものだったのね

母親がフランス人であれば躊躇せず
愛人の元に走るイメージがあり
この物語が成立しなくなるかな(?)

子供達は皆、母親が好きで父親が嫌い(笑)
テーブルで目つきの悪いお兄ちゃんが
ずーっと父親を睨み続けているようなのが
可笑しかった

フランスのブルジョアの子供達が生意気で口が達者なのがわかる

この頃はまだ微笑ましいが
外交面でフランスが〈二枚舌〉とよく非難されているのも わかるような気が

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jarinkochie

2.5耽美系とみせかけ、ブルジョアのお遊戯?

2021年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

文学的なものがあると思わせるが、そこには何もなかく、美しいブルジョア少年のお遊戯を絵にしたいだけの作品。
母親との関係がテーマではないような。

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ho

4.0ルイ・マルの”アマルコルド”

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

60年代後半の不振から抜け出たルイ・マル監督の半自伝青春映画。女の怖さを描いてきたマル監督が初めて優しい女性を描く。1954年の時代設定に主人公が14歳のマル自身のノスタルジーで、ルイ・マルの”アマルコルド”になっている。母の愛がタブーを越えてしまう物語でも、レア・マッサリのイタリア人母親の魅力ですんなり見てしまうことが、一番恐ろしい。フランス・ブルジョア家庭の悪ガキ映画の楽しさ。シチュエーションごとにある些細なユーモアも効いている。

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Gustav