誘拐報道のレビュー・感想・評価
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懐かしい電話だからの緊迫感
やっぱり昭和だねえ。電話ボックス越しの緊張感や、公衆電話に10円玉を追加する焦りや緊迫。固定電話で待ち受け慌てて受話器を取るあの感じ。ある意味、主役は当時ならごく普通の電話設備だったかも。
麻製の布団袋も懐かしい。前半は少年の姿を見せないので、中見が気になったり、生死を心配したり。これも良い小道具だった。
犯人家族と被害者両親の熱演が光る。ショーケンの、なんともやるせない感じが印象的。
唾が飛ぶ…
ショーケン、犯人だって命懸け、焦ってるんだと目も血走り熱演。借金して、ろくに働かないダメ夫ながらも惚れた弱みで、苦しむ小柳ルミ子、こちらも熱演。何度も誘拐犯に脅され、子供の安否を心配し、憔悴する秋吉久美子。報道協定が結ばれている中でも、解かれた際にいち早く他紙に先駆け、情報奪取しようと、寝る間も惜しみ、プライベートもそっちのけで追う新聞記者の面々。全てが熱気を帯び、昭和を感じるが、良かった。今の映画は綺麗過ぎる、スマート過ぎる感じがして、どっちが良い悪いではなく、作られた温度感ではなく、自然な温かさ、熱さ、冷たさがある。身代金受け渡しの場所までマスコミに教えてしまう牧歌的な面はまずいと思うし、時代といえばその通りなのだが、皆が一つのことに一生懸命、羨ましい部分もあり、失われた部分でもあると思った。
ドキュメンタリー番組を見ているようだ
はじめての鑑賞
実話をもとにした映画とのこと
学校帰りの小学男児が誘拐される物語
被害者家族、警察、マスコミ(主に読売新聞)、そして犯人とその家族と焦点を当てているが
あちこち行き過ぎて、タイトルのイメージと離れてしまう
ドキュメンタリー番組を見ているようで、結構引き込まれた
映画の犯人は脚色されていて
「騙されて喫茶店を手放すことになり、金に困っての犯行」
と、決して悪人ではない設定となっていて
少し、同情する部分もあった
最後は報道協定解除前に読売新聞が犯人逮捕の瞬間を撮影し、新聞に掲載
警察から立ち入り禁止になるが
「これがジャーナリストの使命」みたいに正当化しているのが不愉快
自分はもともと読売・日テレグループが嫌いだが、ますます嫌いになった
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